ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「それでは、ひろゆきさんの日常生活について聞きます。今日も1時間半、遅刻して来られたんですけど、普段どんな生活なんですか?」
これはなかなか興味深いインタビューだなあ、と思います。今までの雑誌媒体での「ひろゆき」氏へのインタビューというのは、彼の「仲間」「理解者」あるいはその正反対の「批判者」によるものが多いような気がしていたので、この記事での「常識人」であろうインタビュアーと、その質問をひたすらはぐらかす「ひろゆき」氏とのズレっぷりはものすごく新鮮に感じられました。
「ひろゆき」氏の日常生活がここまで赤裸々に明かされるのは、ものすごく珍しいのではないでしょうか。
それにしても、このインタビューでの「ひろゆき」氏の答えは、僕を含む(いちおう)「真っ当な社会人」にとっては、「社会を甘くみやがって! くそ〜うらやましい……」というものですよね。
会社の「看板」でありながら、「眠くなっちゃうから」という理由で23時に飲み会を辞し、雑誌のインタビューに1時間半も遅刻し、【「時間通りに来るけど面白くない人」と「遅れてくるけど、面白いことを考えつく人」のどっちがいいですかってことですね】と悪びれることもなく言い放つ。
いや、「普通の社会人」にとっては、どれも「絶対にできないこと」ばかりです。「時間通りに来る、面白いことを考えつく人」が最強じゃないか!と言いたいけれども、少なくとも僕は、自分が「遅刻によるマイナスを補えるほど面白い人間」ではないことをよく知っています。
「社会」では、「あいつは面白いところはあるんだけど、時間にルーズだからなあ……」あるいは、「役者としては悪くないんだけど、舞台挨拶では『別に…』しか言わないからなあ……」というように、「減点法」で採点されてしまうことも多いですしね。
こういう「自由奔放な生活ぶり」を聞くと、「僕も『ひろゆき』になりたい!」なんて思ってしまうのですが、それが可能なのは、まさに彼が「オンリーワンのクリエイター」だからなのです。今の「ひろゆき」と「時間に正確でインタビューに遅れないひろゆき」がいたら、後者のほうが絶対に重宝されると思うし。
まあ、実際には「ものすごく仕事に没頭している時間」もあるのだけれど、それを人前で語らないのが「ひろゆき」というキャラクターのスタイルなのかもしれません。
それにしても、このインタビューから伝わってくる「ひろゆき」の「頑ななまでの合理性」「物欲のなさ」というのは、なんだかとても不思議に感じられます。他の多くの「IT長者」の生活に比べると、なんだかもう仙人みたいだというか……
ちなみに、このインタビューのなかで、僕がいちばん印象に残ったところを最後に挙げておきます。
【インタビュアー:同世代の男性は将来に対する不安に悩んでいる人が多いのに、ひろゆきさんはまったく感じていないようですね。
ひろゆき:不安って何が不安なんですか?
インタビュアー:まぁ、将来のお金とか。
ひろゆき:多分、そういう人は外国で暮らしたことがないんだと思うんですけど、僕だったら物価の安いところとか海外に行くと思いますけどね。】
ほんと、「身も蓋もない」人ですよね、「ひろゆき」氏は。
でも、「メディアが伝える漠然とした将来への不安」にも踊らされない「自分の頭で考えてみる姿勢」には、参考になるところも多いような気がするのです。
10月03日(水)
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