ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■『トランスフォーマー』開発における「日米玩具摩擦」
 実際は、日本では期待されたほどヒットしなかったわけですが、このインタビュー記事を読んでいると、それまで「アクションフィギュア」中心だったアメリカの玩具文化に比べて、日本では「確かに変形するのはすごいけど、そんなに目新しいものじゃないな」と思われていたのかもしれません。当時はすでに、「5機合体するコンバトラーVの超合金」が日本では売られていましたし、「ゴールドライタン」なんていう「ライターから変形するロボット」もありましたから。キャラクターのデザインも、いかにも「アメリカ人好み」って感じでしたし。

 日本人である僕としては、【ハスブロ社さんから送られてきたデザインスケッチにスーパーマンのような絵とトラックの絵が描かれていて、「変形の過程はそっちで考えてくれ」なんてメッセージが書かれていたことがありました】なんて話を聞くと、「文化の違い」というよりは、その「丸投げ」っぷりに「なんていいかげんな会社なんだ!」と呆れかえってしまうのですが、タカラの技術者たちは、そんな中でかなりの苦労と工夫を重ねて、「トランスフォーマー」を開発してきたのです。そして、言われてみれば当たり前のことなのですが、子供向けの玩具として大事なのは「最新技術を駆使して、スゴイものを創ること」よりも、「既存の技術をうまく利用して、子供たちが買えるくらいの価格のものにすること」なんですよね。もちろん、だからといって単に安っぽくしか見えないものだと、子供たちだって喜びません。
 僕が子供の頃、「ここに電球入れればいいのに、手抜きだなあ」と感じていたところが、開発者にとっては「コストを下げるために工夫したところ」だったのだなあ。

07月16日(月)
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