ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■ZARD『負けないで』の知られざる誕生秘話
 『FRIDAY』の記事だから……と、半信半疑でこの記事を立ち読みした僕は、その数分後、『FRIDAY』を持ってレジに向かっていました。この記事で紹介されている坂井泉水さんのレコーディングでのプライベート写真や手書きの歌詞原稿は、大学時代から『ZARD』の、坂井さんの歌声を聴き続けてきた(もちろん、ZARDに対する熱意みたいなものには波があったにせよ)僕にとっては、なんだかとても貴重なものに感じられたのです。手書きの歌詞の原稿も「普通の20代の女性が書いた」、親しみを覚えるものでした。なんのかんの言っても、僕はこれまでの人生で、坂井さんの曲を何千回と耳にしてきているのです。

 この記事で紹介されている、『負けないで』の「どんなに離れてても」というサビの部分、確かに当時の僕も気になってはいたんですよね。「どんなにはなれてても」にブレスを入れるとしたら、「どんなに はなれてても」というのが日本語としては自然なのではないでしょうか?
 でも、確かに坂井泉水さんは「どんなには なあれてても」って歌っていたんですよね。
 この「ちょっと不自然なブレス」っていうのは、なんだかとても耳に残る感じがしました。逆に「普通の歌い方」であれば、『負けないで』は、ここまで「記憶にも記録にも残る曲」にはならなかったのかもしれません。そういう、ちょっとアンバランスなところがあるほうが、バランスが取れすぎている曲よりも「気にかかる」ものですし。この歌い方は、坂井さん自身が「狙っていた」ものなのか「どうしてもそうなってしまった」ものなのかは、この記事からは窺い知ることはできませんが、いずれにしても、『負けないで』は、けっして「順風満帆に生まれたヒット曲」ではなかったようです。

 ZARDというのは、本当に不思議な存在でした。誰もがその曲と坂井泉水という人のことを知っていたにもかかわらず、ステージに立つことはほとんどなく、バラエティ番組で坂井さんが「素顔」をさらすこともありませんでした。しかしながら、だからこそZARDの音楽というのは、歌手の人生の栄枯盛衰に左右されず、聴かれ続けるのではないかな、と僕は思うのです。

 坂井さんが病室で歌ってあげたという歌のように、ZARDの曲は、これからもいろいろな場面で僕たちを励まし、勇気づけてくれることでしょう。

 優しかった君は、もう、いなくなってしまったけれど。

06月12日(火)
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