ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■伝説のホテルマンが語る「VIP夫婦への『おもてなしの極意』」
実際、夫のほうは日本に慣れていたり、仕事があったりして「暇をもてあます」ということはないのでしょうが、夫が仕事で不在中の「奥様」には、「夫の出張についてはきたけれど、はじめて来て、友達もおらず、文化も全然違う国で過ごすのは退屈だし不安」だという人も少なくないはずです。そりゃあ中には、「自力で積極的に日本を楽しみたい!」って人もいそうですが。
そして、この「サービス」の素晴らしさは、単に「奥様の滞在を気持ちの良いものにする」だけではなくて、「夫の点数稼ぎにもちゃんと強力している」というところにあるのです。
妻同伴でビジネスに来たものの、なかなか妻と一緒に観光する時間がない、という夫にとって、「妻が快適に過ごしてくれている」というのは、それだけで大きなメリットがあります。そりゃあ、異国まで来なければならないような大きな商談を進めているときに「あなたはそうやって、いつも私をほったらかし!」なんて妻から責められるというのは、やっぱり極力避けたい事態でしょうし。
でも、そこで「ホテルとして奥様にサービスするだけ」であれば、妻が「素晴らしいホテルだったわ」とスタッフに感謝しても、夫には、「でもあなたは私を放っておいて…」という冷たい視線が突き刺さる、という状況に陥るかもしれません。そこで、加藤さんは、「ご主人様より、滞在中、奥様にご不自由ないようにと言いつかっておりますので」と添えるのです。
こうすれば、確かに「ああ、夫は私のことをちゃんと気にかけてくれているし、夫はホテルのスタッフがここまで私に気を配ってくれるくらいの『大物』なのね」と、妻は大喜びし、夫婦仲も円満になりますよね。
こういうのって、夫が妻の目の前で「私の妻だから大事にするように」ってホテルのスタッフに言うとかなりわざとらしくなりますが、この例のようにさりげなく伝えられると、すごく印象が良くなると思いませんか?
サービスの世界というのは本当に奥深いというか、ある意味「したたか」だなあ、という気もする話です。
これで結局はみんなが幸せになれるんだから、まさに「最高のおもてなし」なんですけどね。
05月23日(水)
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