ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「ものすごく怖いのは生きている人なんですよ」
そんな僕の思い出はさておき、岩井さんが書かれている【なれない職業なんてないんです。頑張って努力をすれば、チャンスは手の届くところにある。だけどやっぱり、なれそうでなれないわけです。】という現実の「残酷さ」は、僕にもよくわかります。僕だって「なれそうな気がしていた(あるいは、今ででもなれそうな気がしている)人間」なので。昔の身分制度のように、「出自である程度人生が決まっている時代」に比べれば、現代というのは、本当に「何にでもなれる可能性がある時代」なんですよね。でも、その一方で、「なれそうでなれない」ことによる自分への苛立ちというのは、昔よりもはるかに大きくなってしまっているように思えるのです。昔は「出自」を言い訳にできたことが、今では「自分の夢への努力が足りないから」だという厳然たる事実をつきつけられているわけですから。「実現できないのは、自分のせい」だと認めざるをえないことは、人間にとって、誰かのせいにできるよりも辛い面もあるのではないでしょうか。そりゃあ「チャンスがある時代」のほうが、無い時代よりは良いと僕も理性ではわかっているのですけど、「チャンスがあるからこそ実現できないことへの焦燥感がある」のは、まぎれもない事実なのです。
連続放火事件で今日懲役10年の判決を受けた「くまぇり」というハンドルネームでブログをやっていた女性も、もしかしたら、こういう焦燥感に駆られていたのかもしれません。だからといって、放火が許されるわけもないのですが。
04月09日(月)
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