ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「新幹線パーサー」を、知っていますか?
 記録はなんと4万歩! 参考までに、ビジネスマンの方が1日に歩く平均歩数は5千歩前後と言われています。お正月などの繁忙期はお客様からのご要望も多いですから車内を行ったり来たりしますし、ふだんよりもよく動く時期ではあります。それでもこの記録には驚きました。パーサーの仕事を続けている限り、運動不足になる心配はなさそうです。】

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 僕はそんなに新幹線を利用する機会もないものですから、この「新幹線パーサー」の存在を、この本を読んであらためて知りました。ずっと「車内販売の人」っていうイメージしかなかったし、新幹線で車内販売を利用する機会もほとんど無かったもので。新幹線もどんどん目的地までの所要時間が短くなっていますし、コンビニや売店であらかじめ買い物をしておけば、車内で不自由するなんてこともなかったですしね。こう言ってはなんですが、「寝たり本読んだりするのに、ちょっと邪魔だなあ」とすら思ったこともおります。そして、ワゴンを押して「お弁当にお飲み物〜」とか言って歩いているだけで、ラクそうな仕事だよなあ、とも。

 でも、この徳渕さんの本を読んで、僕はあらためて思い知らされました。簡単そうに見えるけど、「新幹線パーサー」というのは、かなり大変な仕事みたいです。考えてみれば、全長400メートルもある新幹線の車内をワゴンを押して歩くだけでも、かなりの重労働ですよね。いくら新幹線はそんなに揺れないとはいえ、走行中ずっと立っているというだけでもけっこう足には負担がかかるはず。そして、単に「商品を売る」だけではなく、災害などで長時間列車が止まってしまったときには「商品が無くなっても、乗客の『話し相手』になりに行かなければならない」なんて。そういう場合、乗客は当然苛立っているでしょうから、「話し相手」というか「不安や不満の捌け口」になりに行くようなものですよね。僕だったら、「もう売るものないし、行っても怒られたりイヤミを言われたりするだけだから、控え室に待機してましょうよ」とか、言ってしまいそうです。考えてみれば、乗客側だって、彼女たちにクレームをつけたって、どうしようもないことくらいわかりそうなものではあるんですけど、「感謝された話」が語り継がれているということは、実際はかなり辛い目にあっているということなのでしょう。

 飛行機のCA(キャビンアテンダント)に比べると、「車内販売で回ってくる人」というイメージしかなかった「新幹線パーサー」なのですが、ワゴンを押しながら1日4万歩も歩くことがあるというのは、いくら若い人が多いとはいえ、かなり体力的にもキツイ仕事です。自分のワゴンに置いていない、あるいは売り切れの商品の問い合わせがあった場合には、他の担当者のワゴンにそれを取りに走ったりすることもあるそうですし。ちなみにだいたい1時間ずっと歩きっぱなしで1万歩くらいになりますから、4万歩といえば、揺れる車内で4時間ずっと歩きっぱなし!

 あの「車内販売」って、ワゴンを押して商品を売るだけの簡単でラクな仕事だと勝手にイメージしていたのですが、そんなに甘いものじゃないみたいです。
 ちなみに、アルバイトでの「新幹線パーサー」の待遇は【会社指定のローテーションでシフトに入る場合は時給1200円。週3日から自由にシフトを選ぶ働き方だと時給1000円(会社指定のローテーションだと宿泊勤務もあり】だそうです。「自給がいいので学生のアルバイトも多い」そうですが、僕はこの仕事内容を知ってしまうと、この時給が「いい」とは思えないなあ……

04月08日(日)
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