ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「アダルトチルドレン」だった、アメリカの大統領たち
 この「アダルト・チルドレン」という言葉なのですが、実際はさまざまな解釈があって、明確な「定義」は現在でも確定していないのです。参考リンクの記述によると、【原義は「アルコール依存症の親のもとで育ち、成人した人々」を指す言葉(Adult Children of Alcoholics, ACA, ACoA)である。1970年代、アメリカの社会福祉援助などケースワークの現場の人たちが、自分たちの経験から得た知識で、名づけて呼び始めたもの】だったそうなのですが、現在では【幼少時代から親(血縁上の親とは限らない)から正当な愛情を受けられず、身体的・精神・心理的虐待を受け続けて成人し、社会生活に対する違和感があったり子供時代の心的ダメージに悩み、苦しみをもつ人々の総称】と考えられているようです。そういう意味では、レーガン、クリントン両氏は、原義通りの「古典的な」アダルトチルドレン、ということになるのです。今はもう、とにかく「子供時代に親にイヤなことをされたから、私はアダルト・チルドレン!」みたいな使い方をする人も少なくないようですが、逆に、子供時代に親にイヤなことをされたことが全然無い子供もいないと思いますから、これはもう「程度問題」だとしか言いようがないし、昨今はかなり「濫用」されがちな言葉ではあるんですよね。レーガン、クリントン両氏の場合は、そういう「自称アダルトチルドレン」みたいな生易しいものではなかったみたいですが。

 アメリカの大統領というのは、現在の地球上でもっとも権力を持っている人間のひとりなのですが、あの自信家で豪腕のイメージがあるクリントン前大統の最大の「武器」が子供時代にアルコール依存症の父親の家庭内暴力から他の家族を守るために学んだ「調停能力」だったというのは、すごく意外な気がします。確かに、強気一辺倒では、あの若さで頂点に登りつめることはできなかったのでしょうが、それにしても「悲しい過去」ではありますよね。「そういう子供の頃の経験がプラスになった」という評価に対して、クリントン前大統領本人は、「余計なお世話だ」「もっと明るい少年時代を送れていたら、大統領になんてなれなくても良かった」と思っているかもしれませんけど。
 

12月22日(金)
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