ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「行列をつくるラーメン店」の舞台裏
 しかしながら、その一方で、買う側としても「行列してまで買う喜び」というのがあるのも事実。今回の「プレイステーション3」なんて、少なくとも今の段階では、「ハードを買っても、遊びたいゲームがない」という人がほとんどにもかかわらず、「とりあえずハードだけ買う」ために大行列する人があれだけいるのは、ちょっと信じがたい気もするのですけど。
 そういえば、僕が以前、仕事でディズニーランドの近くに行ったとき、平日にディズニーランドで遊べる機会があったのですけど、夏休みなどの長期休暇中でも週末・祝日でもないディズニーランドは、閑散とはしていないまでも人が少なく、あらゆるアトラクションに30分以内、大部分は待ち時間無しで乗ることができたのです。
 でも、あっという間に人気アトラクションを「制覇」した僕は、「なんかちょっと物足りないなあ……」と感じたのですよね。日頃、「目的の店に行列ができているだけでUターンしてしまうくらいの行列嫌い」なのに。
 たぶん、「行列」することそのものが、ひとつのイベントであり、そうやって何かを手に入れるというプロセスが大事だったりするんですよね、行列する人たちにとっては。考えてみれば、本当に「手に入れたい」だけだったら、早い時期にちょっと田舎の電器屋や玩具屋を回って予約できる店を探したほうが買える可能性ははるかに高いはずなのに、多くの人が、わざわざ「売る側の計画通り」に行列するのだから。
 どんな人気ゲーム機でも、いずれは、行列しなくても買える時期がやってきます。売るほうだって「商売」ですから、いつまでもビジネスチャンスを放置しておくわけもなく。

 伊集院さんはこんなふうに書かれているし、僕もその「行列なんて必要ないだろ!」という意見には賛成なのですが、もし僕に仕事がなくて、あんなふうに「プレステ3の発売日に朝から行列できる状況」にあったとしたら、1回くらいはあんなふうに行列して何かを手に入れてみたいな、という気持ちもあるんですよね。本当は「行列していられるヒマなやつらが恨めしい……」という妬みも少しはあるのです。あれも一種の「夜のピクニック」だよなあ。
 まあ、僕が行列できるくらいヒマだったときには、あんな高いゲーム機を買うためのお金が無かったわけで、いずれにしてもテレビの前で悪態をつくことしかできなかったのかもしれませんが。

11月27日(月)
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