ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■就職の面接で、「すごくおっぱいが大きいけど、得するの?」と聞かれたら……
 しかしながら、ここで鴻上さんが書かれている「優秀な社員の条件」は、僕にとってはパニックに陥りやすい自分自身への反省も含めて、大きく頷けるものでした。一瞬のキラメキの強さが重要な芸術家でもないかぎり、多くの「職場」では、「ストレスに強いかどうか?」というのは、本当に大事なことなのです。すごい才能があって、やる気があるときは素晴らしいアイディアをどんどん出せる人でも、締め切りが迫ると煮詰まってしまって周囲にあたりちらしてしまうとか、仕事を投げ出して逃げ、言い訳ばかりしている人では、安心して大きな仕事は任せられません。病院での仕事でも、いくら普段は患者さんに優しく接していても、キレたら悪態をつきまくるような医者では、「あいつはすぐにキレるからダメだ」と言われてしまいます。周囲にとっては「99%のがんばっている時間」ではなくて、「1%のキレている、ネガティブな時間」に対する印象のほうが、はるかに強くなりがちなのです。パイロットでも、本当に大事なのは「フライトが順調なときの仕事ぶり」ではなくて、「トラブルが起こったときに、いかに冷静に最善の対応ができるか」なんですよね。もちろん、トラブルを起こさないというのが一番なのですけど。
 重要な仕事であればあるほど、「ストレスとどう付き合っていけるか?」というのは、非常に大事になってきます。「できるときは100の力だけれど、ダメなときは0になってしまう人」というのは、自分では100のほうを「実力」だと思い込んでしまっていることが多いだけに、周囲にとっては、扱いにくかったりもしますしね。
 ちなみに、鴻上さんは、「おっぱいが大きいけど、得するの?」と聞かれたときの応募者のとるべき「反応」について、次のように書かれています。

【面接を受ける側は、怒ってもいいと、僕は想像します。
 例えば、ドイツ式の「すごくおっぱいが大きいけど、得するの?」って言われた応募者のうち、「ふざけるな!」も「……(無視)」も不合格ですね。
「あははははっ、そんなあ」も、不合格です。
 この方法だと、間違いなくストレスがたまり、仕事を続けていくことができないからです。
「御社のような立派な会社の面接官が、どうしてそんな質問をするのですか?まったく、納得できません。どうか、説明して下さい」と、怒りながら、論理的に抗議する人がいたら、即、合格ですね。
 怒って席を立つのでもなく、愛想笑いで無理して受け入れるのでもなく、ちゃんと怒りの感情を持ちながら、相手とコミュニケイションしようとする人材ですから、かなり優秀な人材です。どこの会社も欲しがるでしょう。】

 確かにそうなんだろうなあ、と僕も思います。実際に面接の場で臨機応変にそんな対応ができる人は、ごく少数なのだとしても。
 「優秀な人材」には程遠い僕としては、一緒に働く人がこんなふうに理路整然と行動できる人ばっかりだったら、それはそれでキツイだろうなあ、という気もするんですけどね。

10月10日(火)
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