ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■『劇団、本谷有希子』の「自意識過剰」と「計算」
このインタビューを読んでいて思ったのは、本谷さんというのは、本当に「自意識過剰な人」なのだなあ、ということでした。でも、ここに書かれているような「聞いてあきれてしまうような過剰な自己演出」のひとつやふたつは、誰だって記憶にあるような気もするのです。もちろん、僕も「違うフリみたいな小ざかしい真似」をしたり、「頭がいいと思われるために笑わない」ようにしたりしていたこともありました。さすがに、綾波レイの髪型を意識したりはしませんでしたが。
ただ、そういう「過剰な自己演出の時代」を忘れてしまうこともなく、それに自ら溺れることもなく、微妙な距離感を持ち続けられていることが、小説家・演出家としての本谷さんの魅力なのかもしれません。普通は、そういうのって「なかったこと」にしてしまいたいものだから。
この本谷さんのインタビューを読んでいて思い出したは、あの寺山修司のことでした。彼もまた、自分の「家族」や「生い立ち」を演出し続けた人だったのです。
時代の違いもありますから、本谷さんと寺山さんを比較するということそのものがナンセンスなのかもしれませんけど。
09月11日(月)
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