ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■21年目の「のり子は、今」
僕がこの映画のことを覚えているのは、日頃、映画にはほとんど興味が無さそうだった母親が突然「一緒に映画に行こう」と言って僕を連れていってくれたのが、「典子は、今」だったからなのです。僕の記憶では、あんなふうに母親と映画を観に行ったのって、たぶん、この作品だけでした。
この記事を読んで、僕ははじめて、「あの映画のあとに起こったこと」を知ったのです。「典子は、今」に出演後の、1ヵ月に3万通(!)の手紙をもらったこと、「見学者」が職場にまで現れて、「愛想の無さ」を責められたたこと。信じられない話なのですが、あの映画を観た人のなかには、彼女の映画出演を「売名行為」だとして非難する人までいたそうです。なんだか、本当に悲しくなってしまう話です。なんで、そんなふうにしか考えられないのだろう?
そんなさまざまな彼女の心を傷つける出来事があって、結局、「のり子」が「典子」を受け入れられるのには、20年もの年月が必要だったのですよね……
【「私には障害者という自覚は全くありません。せっかく頂いた命、今を楽しく生きていきたい」】
なんだかね、「健常者」だと自分を思い込んで、「障害者」を哀れんでいるだけの人のほうが、よっぽど大きな「障害」を抱えているのではないかと感じることがあるのですよ。
02月08日(水)
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