ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■ライブドアと宮城県の歪んだ愛情
本当に「球団買収」ではない「新球団」をつくろうと考えているのなら、もっと地元となる地域とのコミュニケーションをしっかりとっておくべきですし、「仙台が空いているから、仙台にする!」というような発想は、かえって信頼を失くすような結果になりかねません。
日本ハムファイターズのような、野球チームとして組織的には既に完成しているチームでさえ、札幌移転には長い準備期間もかかりましたし、お金をかけて補強もしています。
さらに、札幌ドームという器は、すでにそこにあったのです。逆に、札幌ドームという器が、日本ハムの本拠地移転を大きく後押ししたのもまちがいありません。地元の自治体だって、「球場を活かすために、プロ野球チームを必要としていた」のですから。
選手については、メジャーリーグで球団が増えたときには、他のチームからドラフトで選手を獲得してスタートしました。しかしながら、今の「ライブドア」というチームに入りたいと思う野球選手は、現存の12球団から戦力外となった人か、他球団から声がかからなかったアマチュア選手だけでしょう。残念ながら、現存のプロ球団の協力がなくては、やっぱり厳しいと言わざるをえません。
「ゼロからの挑戦」というライブドアの姿勢は、正直「(ネタとしては)面白い!」とは思いますし、仙台の人々だって、「プロ野球チームがあればいいなあ」という気持ちを持っている人はたくさんいるでしょう。
でも、だからこそ、本気であるなら、もっと慎重に物事を進めるべきなのではないかな、と僕は感じています。「楽天」へのライバル意識にわれを忘れては、自ら墓穴を掘る可能性が高そうなので。
誰も救おうとしなかった近鉄を救うために立ち上がった堀江さんは、けっして悪人でも、無能な人でもないと思いますが、中途半端な善意は、かえって他人を失望させてしまうことも多いのですよ。
話題になって、株価が上がって、社長が有名になればそれでいい、というのなら、それはそれで仕方ないですけど、IT産業というのは、「情報」を扱っているのですから、長い眼でみれば、一番大事なのは「信頼」のはずなのに。
09月17日(金)
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