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にきにっき
by アカネール
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■穴埋めご
あの日、あたしは絶望してた。
自分に、親に、世の中に。
あたしにとっては、唯一のゆきが、熱を出して、吐いて、それだけでパニックになったあたしには、お金も保険証さえなかった。
熱い。また、高くなった気がする。
あたしに出来るのは、水道水でタオルを濡らして気休め程度に冷やすことだった。
っつ
涙がぽろりと落ち、あわてて拭った。
無力なあたしが泣くのは、許されない。
ゼェゼェと息をはきなから、それでもゆきは生きているから。
05月09日(土)
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