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にきにっき
by アカネール
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■穴埋めよん
小さな手を守りたいと思ううちに、ここまで来ていた。
遠く離れた現実は、あたしのなかで、夢みたいだ。
おねえちゃん。
隣のゆきが少し不安げにあたしを見上げる。
あたしがずっと黙っているからだろうと、笑って頭を撫でた。
今あたしは、大きなお屋敷の前にいる。
そこで働くわけではけしてないし、もともとあたしはがさつで、お手伝いさんなんて、出来る訳じゃない。
なんで、ここにいるか。
それは、あの日に遡る。
05月08日(金)
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