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ダメダメ医学生の京風日記
by 伯耕
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■ドシロウトに採血される
さてさて、今日の法医学実習はいよいよ血液型鑑定実習であります。
実習は血液を用いた「おもて試験」と「うら試験」、
それにLewis式判定、さらに唾液を用いた吸収試験と、
未知の血痕から解離試験によって血液型を鑑定する手法の
計5つの実習を行ないます。
もちろん実際の人間の血液を用いて血液型を鑑定するわけですが、
血を抜かれる人、
俺。
血を抜く人、
友達。
・・・
もんのすごい恐怖であります。
だってだって、今から俺はドシロウトに採血されるわけです。
もんのすごく痛いんじゃないのか?
針刺し過ぎたりしないか?
ああ、めっちゃ緊張する・・・。
まずは全体で説明を受け、いよいよ採血タイムです。
俺の担当はY田氏。さすがに真剣な面持ちでマニュアルを読んでいます。
まだ包装未開封の注射器を手に持ちマニュアルを読みながら手順を確認中。
・・・怖すぎる。
さて、イメージトレーニングばかりしていても実習は進みません。
いよいよ恐怖の時間がやってまいりました。
まずは俺の腕に駆血帯(腕を縛るゴムひも)が巻かれました。
手を握ったり開いたりするうちにどんどん浮き出てくる俺の静脈。
Y田、いよいよ注射器を開封。
マニュアルを見ながら針の位置を確認しています。
そのとき事件は起こった!
↑エンピツ投票ボタン。押すと続きが読めるよ。
↑うわっ危ねぇっ!!!
いや、何するんですかY田さん。
俺に何か殺意でもあるんですか?
いやはや、ものすごく不吉な予感がします。
気を取り直して、いよいよ採血スタートです。
アルコールの脱脂綿で腕を拭き、
さすがに真剣な面持ちでマニュアルを見ながら俺の皮膚を探るY田。
目標の血管を定め、皮膚を少し引っ張って血管を固定。
いよいよ射程位置に針をセットしました。
ドキドキ、ドキドキ・・・
緊張の一瞬。
・・・
入った!
注射器内にふつふつと血液が流れ込んでくる。
針が血管を捉えた事を確認し、さらに針を血管内へ。
いよいよここからピストンを少しずつ引き抜いていく。
静かに、そして少しづつシリンダーに流れ込んでくる血液。
少しずつ、少しずつ・・・
あっ!
・・・
注射器ごと引き抜いちゃいました。
ああ惜しい!結構いい感じだったのに・・・。
ありゃ?
よく見れば・・・まだ俺の腕には駆血帯巻かれたまま。当然、
出血!出血!出血!
いっそいで駆血帯をはずし、脱脂綿を傷口に当ててようやく止血。
やっぱ採血は難しそうだ・・・。
しかし血液がないと実習は出来ぬ。
右腕がダメなら左腕で抜きましょう、という事で
Y田、今度は俺の左腕で再チャレンジ。
一度刺しているだけに、さすがに二度目はスムース。
今度こそ注射器ごと引き抜かないように慎重にピストンを引くY田。
しばらくして無事、5ccの血液が俺の左腕から採取されました。
Y田、お見事。
俺は「おもて試験」を担当しましたが、
抗A、B、H血清との反応を観察した結果、
抗A血清のみで凝縮を確認、無事A型が証明されました。
その他の実験でも全て俺がA型だという結果。安心しました。
そこそこ時間はかかりましたが、なかなか楽しい実習でした。
実習終了後、余った俺の血液は
研究のため大学へ寄付。
なんかの役に立つのでしょう。
実はこの日記、最後まで書き上げたところで突然
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10月17日(金)
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