ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383548hit]

■6848,閑話小題 〜動物の不思議な世界

  
   * 動物の不思議な世界
 この春に、玄関・横の電信柱からカラスが大量のフンをして一面が真っ白。
その退治のために百均の店から、隼の形をしたコケおどしの黒い飛行物体と、
ハロウィン用の鬼顔をした丸い提灯を購入。一時、姿が見えなくなった。
ところが、その数ヵ月で、カラスが近くにやってきて威嚇を始めた。そこで、
もう一つ、隼人形を買い増し、二羽、並べて吊るしたところ、カラスだけでなく、
野鳥と虫の声が一切、消えてしまった。特に虫が反応したのには、驚いた。
春先に、河原で燕が虫を追いかけるを見かけるが、虫の天敵は鳥と独り納得。
 ―
   * あと一月で74歳
 私も「老人」と思いたくないが、現実は、歳月、人を待たず。姿、形だけで
なく、心も年々、老いてきた実感が増している。自分だけでなく、人それぞれ
の姿に、合せ鏡で確認せざるを得ないのが厳しい。しかし、心は還暦辺りに、
そのまま留まっているため、その差が何とも哀しく思う日々。 これが老年の
哀しみと… 閑なればこそ、過去が浮び上って、一つの塊りとして自分に迫り
くるため、それは重荷として被さってくる。それは老年だけでなかった。
今さら何、老年の哀しみと思って始まらない。ゾンビとは「生き損ない」か。
世間体で縛られてきた老醜が強いコテコテの「生き損ない」が抜っぽしてきた。
 ―
   * 英国のEU離脱が決定
 選挙結果が、離脱派の保守党の圧倒的勝利に終わり、これで、世界の枠組みが
大きく様変わりになる。乱暴な解釈になるが、日本が中国・インド圏に入るか、
アメリカ・イギリス圏に入るかの国民投票のようなもの。英国にとって、
海洋国家として欧州から離脱決定の選択も、正しいと思える。 
…EUは、本来、独仏主導で、端のイギリスは、地勢上からみて、絶対的に不利。
イスラム教徒が、堰をきってなだれ込むのを良しとしない。その責任をEUに
押付けて、ドーバー海峡を、海の砦にして、あとは南ア、オーストラリア、
ニュージーランド、カナダ、アメリカと組む戦略も、賢明でシタタカである。
しかし確定をすると、の問題… …EU残留を希望するスコットランドの独立問題。

・・・・・・
6484、つれづれに哲学 〜現在という絶対地点
2018年12月14日(金)
                〜『絶望を生きる哲学』池田晶子著
   * 幸福とは、ここに尽きている!   
<「不幸」とは、じつはそれらの事態そのものでなく、それらを不幸と「思う」
 ことにある。死ぬことが不幸なのではなく、死とは何かが知られてないことが
不幸なのである。 現在しか生きることができないと知ったら、現在において、
為すべきことを為し、現在において、愛するだけ愛する。
われわれの「幸福」は、十分にすぎるほど、ここに尽きていると私は思う。
 ―                          〜「考える日々」>
▼ 池田晶子が亡くなってはや10年以上経過する。 彼女が宣う、人生は
「現在を生きる!」の一言に尽きる!と。とはいえ、過去も、存在するだろう
未来も、「現在」が(を)孕んでいる。 さほど多く残されてない時間の中で、
一日一日、一刻一刻を生ききるしかない。現在といえば「いま、ここ、わたし」。
永遠に向かい垂直に立つ。
―― 
   *なぜ「ない」ものが怖いのか   〜『14歳の哲学』より
< 生死の不思議とは、実は「ある」と「ない」の不思議なんだ。
 人は、 「死」という言い方で、「無」ということを言いたいんだ。
でも、これは本当におかしなことなんだ。「無」とは「ない」ということだね。
無は、ないから、無なんだね。それなら、死は「ある」のだろうか。
「ない」が、「ある」のだろうか。死は、どこに、あるのだろうか。
君は、たぶん、死ぬのを怖いと思っているだろう。死んだら何にもなくなる
じゃないかって、でも、何にもなくなることは「ない」はずだ。なぜって、
「ない」ことは「ない」からね。じゃあ、なぜ「ない」ものが怖いのだろう。

[5]続きを読む

12月14日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る