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堀井On-Line
by horii86
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■6840,映画評 〜『体操しようよ』


 先日のこと。 近くのSJから帰ってきた30分の一間。家内も川西のSJから
帰ってくる直前のフッと空いた時間帯。 何気なくWOWOWにチャネルをまわすと、
軽そうな…『体操しようよ』が放映されていた。 
 定年退職の堅物の初老の男の節目の狼狽するファンタジーモノ。
何とも、何処にもいる儚い男の姿。
【 ひょんなことから地元のラジオ体操に通うことに…
 そこで起こる様々なハプニング。私にとっては近所のスポーツジムにあたる。
平日(10〜17時)会員の時間帯は、主婦、夜の御勤め女性と、定年後の老人が主。
群れたがる人、私のように誰とも話さない人、誰もが実に楽しそうだ。
 このSJのうたい文句が『初心者向き』。 映画の背景と似ている。そこから
覗きみえるのが、それぞれの人生模様。平凡の日常の中で起こる軋轢、背負った
過去と孤独が、これまた味わいがあるようだ。田舎町の平々凡々の生活の中の
味わいが何とも… 
≪  ー映画解説ー
 草刈正雄が7年ぶりに映画主演を務め、定年退職を迎えたシングルファーザー
の主人公が、ラジオ体操を通じた仲間作りや家庭での主夫業に奮闘する姿を描く
ハートフルコメディ。「ディアーディアー」「ハローグッバイ」の菊地健雄監督が
メガホンをとり、草刈演じる主人公の娘役で木村文乃が共演した。
 :妻に先立たれて18年、娘と二人三脚で家庭を営んできたつもりの佐野道太郎
だったが、定年退職後、娘から突然、家事全般を任されてしまう。加えて、娘に
結婚を考えている恋人がいることを知り、ショックを受ける道太郎。
 自由な時間を持て余すため、ひょんなことから地元のラジオ体操に通うことに
なった彼は、体操会の会長や子どもたち、ご近所さんなど、さまざまな世代の
人々と関わりを通じ、それまで知らなかった世界を知っていく。 ≫
 ―
▼ 8年半前に31年間、手掛けた事業から撤退。準備期間を含め45年の事業生活も
 アッサリ終わってしまった。 事業は新潟駅前、家庭は長岡駅裏と職住を分けた、
ある意味、理想的二重生活であった。それが、今度は閉鎖的城下町・長岡の駅裏
での閉ざされた生活。 70キロ圏から、5キロ圏の縮小した池の生活。
そこで見えてくる様々な人たちの生態は、私のあい知らない世界である。 
 誰も、自分の経験と知識以外は知らないことが、分ってないなるが故の歪み。
それがそのまま、合せ鏡の自らの姿として直視せざる得ない現実の日々…。
止せば良いのに、そのまま、このブログに描写…  
 この『体操しようよ』は、私には、そのまま現実。半年前までの8年間のSJは、
週5日、ほぼ皆勤。 このままでは健康そのもので、早々、死ねないと… 今年
から週4日にしたが、同じようなもの! 
 私の知る限り、人生計画を建ててきた人は少ない。 それも人生としても、
波風が少ない環境が、そうさせているのか? ジム通いをしている私も、
〔首輪を付けた紐を引きづって群れているに過ぎない〕…ということ。
死んで三日も経てば、皆、同じ。生きているから、違うからこそ味が出る。 
 一世代上の男たちの行末は、本人と、その群れの崩壊。それでも死ぬまでは
生きていかなければならない。<その刹那を、味わうしかない!>ことになる。

  〜で、以下に続く…
 もちろん、これも偶然の不思議である。
同月同日の過去文を読み返すに、全てが、現在の自分を取り囲んでいる言葉。
なる程、これが「自らの分』そのままである。とすると、死んだとしても、
暫く、「自分」は、これらの言葉、メルクマールが、残る…? 

・・・・・・
6476,閑話小題 〜居間の晩酌の味わい
2018年12月06日(木)
   * 独りの味わい
☆ 毎朝、4時前に起床し、この文章を書いたり、翌日分のテーマ探しをした後に、
 (3月末〜11月末)信濃川の二つの大橋を一周のポタリングに一時間かける。
その後、朝食をとり朝風呂に入るが、これも慣れてしまうと至福の時間になる。
独りの世界に嵌るため。それが、過去文の文章に、そのまま現れ現在の自分に
語りかけてくる。

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12月06日(金)
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