ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6831,閑話小題 〜傾聴ボランティア

   * 傾聴と傾聴でない聞き方は何が違うか?
 学生時代の都会生活で、寮、学園のクラブ、ゼミ、欧州一周のツアー仲間と
人間関係が広まる中で、カーネギーの『人を動かす』『道は開ける』や、
ガードナーの『J自己革新』なる本に出合った。アメリカ的合理主義の考え方。
〈・内向性も個性のうち。 …ならば誠意をもって聞き役になりなさい。
 ・壁にぶつかったら、その壁を直視して目を叛けないで自問自答するうち壁は
  消える。岩には幾つかの割目の筋がある。闇雲に叩かず、そこを探せ。
 ・人付き合いには、まず笑顔を、相手の名前と、その人の関心に在り処を察知
  しなさい。誰もが孤独で自分の話を聞いてほしい。人から関心されて欲しい
  なら、それをして上げなさい… 誰も自分を認めて欲しいのである。 〉
人間関係でも、読書でも、心から傾聴するのが基本。傾聴なら簡単と思いきや、
此処で言わんとするのは、「日常会話と傾聴の一番大きな違いは、自分が主人公
ではないこと。相手がどんな人としても、傾聴は相手が主人公。」と。

AIなどの進化でロボットが脚光を浴びてきたが、人型傾聴ロボットが考えられる。
  〜ネットで検索した中に、以下の要点の抜粋があった…
 ――
◉ 日常会話は自己中心的ですが、傾聴は相手がどんな気持ちかを考えながら
 聞き、相手の気持ちを考えて、その気持ちを受け止める。そこが大きな違い。
確かに、家族や友人たちとの会話は、自分が話したいことを話し、自分が
聞きたいことを聞いています。しかし…
「人間は24時間傾聴することはできません。傾聴で大事なのは、主人公は
誰かをきちんと認識して、反論しないこと。共感してあげること。10分でもいい
から、家族や友だちの話を聞いてあげてみてください。短期間で関係が変わるはず。
自分の聞き方を変えることで、相手が心地よくなる。相手は心地よいと、心地よさ
をお返ししてあげたくなるんです」  傾聴を学ぶことで、
「家事を全くしない頑固な夫が優しくなった」「認知症の母の笑顔が増えた」
「退職後、同期会で久しぶりに会った同僚に変わったなって言われた」など、
人間関係に変化が起きたという受講生が大勢いるといいます。

◉ 「傾聴を学ぶと、自己変革が起こせるんです。傾聴すると、
『話を聞いてもらえて良かった』
『あなたに会えて良かった』と、いった言葉が自分に返ってきます。
だから嬉しくなって、また聞いてあげたくなる。相互支援なんです」
ボランティアは相手のためだと思いがちですが、自分のためにもなるんですね。

◉「特に高齢者は、誰かに話を聞いてほしい。そこに反論や意見は要りません。
 旅立ちの前の人生の総括を行う。それも終活です。私は、人生の最終章に立ち
会うのが傾聴ボランティアだと思っています」
たとえその話が愚痴だとしても、意見やアドバイスは要りません。
「よく頑張って来られたんですね。大変でしたね」と労ってあげることが大切。

「相手が若い方なら、対応の仕方はまた違います。若い方は道に迷ってるケース
が多いので、
『私はこんなときこんな風に生きてきた。だから私はこう考えるよ』
『私の場合はこうしたら良かったけど、どんなもんだろうね?』というメッセージで
話すこと。けっして意見を押し付けず、人生の先輩として道標になれるといいですね」
 ―
   =傾聴はすべての人間関係の基本=
◉ 「人権擁護委員会、家政裁判所調停員、統合失調症やうつ病の子どもや配偶者を
 持つ人など、これまでいろいろなところから講座やセミナーの依頼がありました。
傾聴の仕方は相手によって変わりますから、その度に私は猛勉強です。
『自殺防止のための傾聴の仕方を教えてほしい』とか、専門的な依頼もたくさん
来ました。それもこれも、傾聴は高齢者のためだけではなく、人間関係の基本
だからです。傾聴は大人にも子どもにも必要です」
「日本の教育は『聞く』というプログラムがないから、上手く話が聞けない
ために、人との関わりが苦手な子どもが増えているように思います。対話、

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11月27日(水)
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