ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6824,閑話小題 〜つれづれに …昨日の明方にみた夢
   * 母からの便り
◉ 昨日の朝、奇妙な夢をみた。母親が「幼児の頃に亡くなった実父に電話をした
ところ、電話に出た」と語りかけてきた夢。そこに至るまでのストーリーの脈絡
は無かった。次の瞬間には母に、その内容を必死に聞いたが、答えはなかった。
母親が普段から、「実父が私の守り本尊」と言うのが口癖で、耳にタコが出来る
ほど聞いていた。夢では恥ずかしそうな顔をして「何だったか解らない」の返事。
私の潜在意識も、その答えを用意してなかったようだ。 

◉ 人生を振返ると多くの危機に遭遇してきたが、何故か一瞬の正しい判断で助け
られてきた。それも数回ではなく、数十回、いやもっとある?。私の守り本尊は、
母親か、父も入れた両親ですか。毎朝の仏前の御参りを考えると、両親の背後に
広がる御先祖様とすると、年寄りぐさい話と相成る。年齢を重なるたびに、実感
するのは、何かに守られている実感。思いだすたび、一つ間違えたらと考える度、
背筋がゾ〜ッとする。
 
◉ ところで、数時間前の起き際に、母親に、今度は、私が電話をしたイメージ
をもって語りかけると… 
『私たちに会いたかったり、相談があったら、夜半に独りで電話をしなさい。
これって最高のノウハウ。重要なのは、イメージって、心が深く通じて、自分
だけでなくて、こちら側のアイデアが働くの。そこで考えると、思いもよらない
深い知恵が湧くのよ。』  何やら神憑り的内容に…

 こんな内容、10年後は無い?として、5年後に読み返したとしたら、奇妙な
心持ちになるのだろう。故人の母が、更に故人の祖父に電話をした夢について、
「いま、ここの、わたし」が、電話をするストーリーが、時空を超えて、
近未来の自分に届く奇妙な夢物語になる。何かしらの小説の序章のような。

 偶然としても、気味が悪いほど脈略として、以下の内容が丁度良く続く… 

・・・・・・ 
6460,読書日記 〜『孤独の発明』 −2
2018年11月20日(火)
          <『孤独の発明』または言語の政治学 三浦雅士著>
   * 孤独は言語の別名
 沢木耕太郎の『深夜特急』。インドからイギリスまでの旅過程での「独り言」を
呟きながらザックひとつで旅する物語。その内語そのままが、孤独の青年の魂の
生の声として伝わってくる。俯瞰の視点を言語化することの重要性を、これを
書き続けることで認識している。それを、さらに俯瞰している自分は、何?

≪・孤独は言語と共に古い。それには理由がある。
孤独とは自分で自分に話しかけることだからである。…人は言語によって孤独に
なり、孤独になることによって言語を得たからである。孤独は言語の別名と
言ってよい。人は、自分で自分に話しかけることによって私になったのである。
・俯瞰する眼は視覚を持つ動物すべてが持つ。目を持つ動物全てが、獲物の外観
に欺かれまいとすれば、回り込んで背後を見なくてはならない。そして、背後に
回り込むためには俯瞰する眼を持たなければならないからだ。だが、恐らく
人間だけが、それを言語によって対象化したのだ。鳥も獣も、追い追回される
ときに、それに整えるときに俯瞰するが、人間だけは、タダ俯瞰するためだけ
に俯瞰する。つまり俯瞰を自覚する。
・寂しさと優しさの感情が重要なのは何故か。孤独に含まれる寂しさと優しさの
感情は、養い育てられるという体験しか生まれてこないからである。「寂しさ」
は、失うことであり、「優しさ」は満たされるからだが、ともに養い親との関係
からしか生まれない。
・支配者の孤独というが、これは逆だ。孤独者が支配するのである。完璧な
支配者とは、完璧に手と足を、口と腹を、排便と性を支配できるものをいう。
この身体の支配を仕方を教えるのが母であり、養育者であって、それら他者の
視線、他者の言語―禁止の命令―のすべてを繰り込んだものを私というからである。
・人は孤独によって結合する。孤独は人間の特性である。その孤独の特性によって

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11月20日(水)
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