ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6821,閑話小題 〜ソクラテスの名言集
これまで、哲学の入門書を何冊か、ここでテーマにしてきた。
入門書といえば、ソクラテス、プラトン、アリストテレスから入る。
この3人の言葉は、何度も味わっても新鮮である。 特にソクラテスの
「無知の知」は心が洗われる。 若い哲学者のソクラテスの切口は、
その人により違っている。ところで、格言集を書いてなかったようだ…
〜そこで、『ソクラテス 格言』で検索すると〜
≪ できれば、人より賢くなりなさい。
でも、それを人に知らせてはいけません。
書物を読むということは、 他人が辛苦してなしとげたことを、
容易に自分に取り入れて自己改善する最良の方法である。
行動し経験しなさい。
人間の美徳はその行いによって おのずと増えていきます。
それぞれが抱える不幸を持ち寄って皆で平等に分けたら、どうなると
思いますか? ほぼまちがいなく全員が最初に持ってきた不幸の方がいい
と言って、帰っていくことでしょう。
深く考えない人生は、生きるに値しない。
自身が無知であることに気づいた人間は、自身が無知であることに
気づかない人間よりも はるかに賢いのである。
心の底からの悪人など、この世に存在しません。
生きるために食べなさい。
食べるために生きるようになってはいけません。
良き友よりにまさる財産などありはしない。
富を持っているだけでは称賛には値しない。
その富をどう使うかが一番大事なのだ。
世界を動かしたいと願うなら、
まずは自分自身が動きなさい。
自分を売って、正義を買う者。
それが、指導者というものだ。
幼にしては、謙遜でありなさい。
弱にしては、温和でありなさい。
壮にしては、公正でありなさい。
老いては、慎重でありなさい。
あなたに対して褒め言葉しか言わない人間は信頼するに値しない。
間違いを指摘してくれる人こそ信頼に値する人物である。
――
▼ <深く考えない人生は、生きるに値しない。> の言葉を、
さて<どう考えるか?> どのみち、微細な塵の存在なればこそ、
限界まで考え続けるべしか、<バカな考え、休むに似たり> と、
日々、安逸に、他人の顔色を窺い生きるか。
・・・・・・
3888, 第二の人生は、「自由の刑罰?」
2011年11月17日(木)
サルトルが「人間は自由の刑に処せられている」と述べた。
自由は人間の求めるところだが、突然の倒産や、会社に不満を持って辞め、
いざ自由の身になると何も出来ない自分に直面して戸惑うのが人間の常。
私も然。初めて会社勤めで、その過酷の仕事に疲れはて、再び大学に入り
直したが、もう社会的には傷物。その後、事業を始めるには、まだ能力不足で、
再度、金沢にある会社に入り直し鍛え直した時の苦しさは筆舌に出来ないほど。
何とか踏みとどまっていたが、逆に、その立場の視線で社会を見ると、多くが
見えてくると気づく。結果からみて、それは予定挫折への自己配転であった。
でも真の楽しみは、それなるが故に、魂の底から湧きあがってくるもの。
自由は厳しい!。「なるほどサルトルのいう自由は不自由!とは、このことか」
と骨の髄まで思い知った。結局は自分の思いは、想いでしかない。
その経験を人生の前半に何度か味わってきたため、今回の事態では、こんな
ものかと冷静にいることが出来ている。それよりも65歳の現在、人生を振り
返ると、40年近く自分で事業を起こし、独立独歩であったことが、如何に
恵まれていたか。自由を自分のものにして、判断をし、その結果をプラスも
マイナスも直接感受出来たことは、最大の人生の収穫。自由の不自由を克服し、
不自由の苦悶の褒美として、自由の使いこなしが出来たことほど、幸せなこと
はない。サルトルは実存主義者だが、人間の本質は「投企=取捨選択しながら
未来に向けて自己を投げ入れ人生を切り開く」存在であるとし、実存が存在に
先立つとしている。しかし老年になると、その未来が少なく感じ、人生を切り
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11月17日(日)
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