ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6797,読書日記 ー退屈なのは、世界か、自分か 〜5
          
           <僕が旅に出る理由  NIPPON DREM PROJECT>  
 【同月同日の文章を読み返してみて、当たりと外れ日がある。
  今日は当たり日!最後まで、ご覧あれ!】

   * 閉じこめられた社会からのトリップ
 ヨガや座禅の目的は瞑想! これは現実社会からトリップすること。
アルコールや薬物でなく… 沈思黙考で。 その他の手っ取り早い方法が、
「旅に出ること」。これは非日常でトリップ出来る味なもの。 人間は、文化、
文明をつくり上げる過程で、不公平、不自由、合理的だが、不快感な共同体を
つくり上げた。優劣の力のあるものにとって有利な代物だが、不快。
それが進化?するほど、ヘドロ化して、私達の脳に、重く圧し掛かっている。
 時どき、そこからトリップし、ガスを抜かないと、統合失調症に陥り、
『悪魔の代弁者』に相成り街を徘徊する。映画に出てくるゾンビは、それを
象徴した生きた屍。 もう一つの手軽にトリップ可能なのが、シネマ館。
そこは別世界に私達を誘う。他にも、読書、ネットサーフィンなど、周囲
には幾らでもある。そこでストレスを殺ぎ落とす。もっとも料理の香辛料と
して、これを幾つか抱えておく必要もある。(ストレスがないのも辛いもの)。
 歓喜も必要だが、絶望も人生には大きな役割がある。 当然、退屈も!
飽食の上での退屈なら、まだ良いが。抑え込まれた上の退屈に問題がある。
洗脳され、押しこまれた退屈、それも自覚できない人の、ストレスである。
ストレスが最たるのがイスラエル、とりわけエルサレム。30年前に行ったが、
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地で、世界中から観光客で満ちている。
 そこは、際どい緊張感が漂っていた。 この本で、その衝突に出会って
しまった経験が書かれていた。 文化と文明の境目のイスラエルという国。
 この旅行の全てが『瞑想』のような錯覚させられた濃厚な… 
余命、半年と宣言され、動転しているなら、是非、行かれたら!
殺伐とした砂漠の景色の先に、生の輝きを垣間見ることになる。
  ―
 〜30年前の社内報に書いていた文章が手元にあった〜
(生の体験そのままを書き残す意義とエネルギーを感じる内容である)
これでも、実感のほんの僅かしか書ききれてない。 再度言う… 
自分が主人公になるしかないインドとイスラエル、是非とも!
『 今さら遅い? 生きて煉獄の一端を味わえるのだからこそ行くべし。』 

≪ * 1999/0105 〜イスラエル聖なる旅〜 
 この旅行は、四千年の旧約・新約聖書に出てくる歴史と出会う旅であった。
四国の面積とほぼ同じ中に、数えきれないほどのドラマがあった。
現地の日本人ガイドのシャワ−のような説明が新鮮かつ面白く驚きと感激の連続。
その為か帰ってきて、新約・旧約聖書をじっくり読む事ができた事が最大の成果
となった。関連を含めると十冊を前後二ヶ月たらずで読んでしまった。
考えてみたら私の人生の転機の度に必ず聖書か聖書関連の本があった。
人生のもっと早い段階で、じっくり読むべきであった!。

旧約は先入観で固く難しそうであったが、読んでみれば何もむずかしくない、
ただただ面白い!内容であった。旧約はユダヤとユダヤ民族の歴史の書であった。

また新約は出会い=イエスの心との出会いの書と言ってよかった。
印象の強い順に列記してみると、

◉ まずは何といってもエレサレムである。イスラエルがそのまま凝縮されている
といってよい。四千年の昔から神の名と民族の誇りをかけ、数え切れない戦いの
舞台となった。そして現在も続いている。
この街を歩く事は世界の歴史の生き証人と出会い同行することかもしれない。
イエスが十字架を背負って歩いた悲しみの道=ヴィア・ドロロ−サ。
磔刑に処せられたゴルゴダの丘。最後の晩餐の部屋。イスラム教の重要な寺院
=岩のド−ムとアクサ寺院。 ユダヤ教徒にとって最も貴い嘆きの壁と広場、
そしてダビデの塔。旧市街を囲んでいる城壁は四千年の歴史の深さをそのまま
物語っている。

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10月24日(木)
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