ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5984,閑話小題 〜最後の講義・4 ー石黒浩
 石黒のブログをみると、さらに掘り下げてある文章がある。
そこで、彼は…
≪  * 人間が好きだからロボットを研究する
・「ロボットをつくることで人間を理解する、ロボット学をやっています。
 誤解されがちですが、ロボットを好きな先生は人間嫌いの人が多いので、
 間違っても人間そっくりのロボットはつくらない。僕の場合は、ロボットより
 も人間の方に興味があるので、自分そっくりのロボットをつくっています。
 最近ではこのロボットが講演してくれるのですごく便利です(笑)。
 このロボットがアイデンティティーを持つことで、僕らが日常生活で何げなく
 口にする「言葉」、「心」、「意識」などの意味について、もう一度、深く
 その意味を考え直さなければならないのが、この研究の面白いところ。
  * 人間は道具を使うサル
・人間はこれまでの進化の過程において、「遺伝子」と「技術」の2つの進化
する方法を持っています。技術による進化は、遺伝子による進化より速い速度で
人間の能力を拡張してきました。
 人間とはそもそも何かと、あらためて考えてみると、基本的に「道具を使うサル」
なのです。 これからしても人間とロボットを比較すること自体がおかしい。
人間は能力を拡張して生き残っていく使命が遺伝子に刻み込まれているので、
能力を拡張させる新しい技術に対して、とても魅力を感じる性質をもっていて、
それが生活を豊かにしていく経済発展の原理になっています。ゆえに、人類の
歴史において技術が衰退したことはほとんどありません。
 技術開発を進めるにあたり、「コンピューターは人間を超えるのか」という
議論がありますね。アンドロイドがどれくらい人間らしくなっているかというと、
人の言うことを推察することができ、さらにその意図を共有することができる
ようになっています。意図を共有できるというのは、人間とロボットが、親しい
関係をつくれるということなのです。≫

▼ 最近のTV録画機能でも、見たい番組のキーワードを入力をしておけば、
 自動的に録画をしてくれる。電化製品、例えばロボット掃除機も、その部類
に入れることが出来る。電気釜は、むしろ、その方が美味しい御飯がたける。
TV画面もしかり。ホーキングは、「このまま科学の進化が続くと、近未来に
人類は滅びる」と警告しているが、最近の潮流からして、決して否定できない。

 ☆ 書上げてから知ったが、3年前に以下のテーマで、似たような
  文章を書いてあった。何かが引き付けるのだろう。
  いや、夏休向けの時節に、TVが取り上げただけのことか。
――――
4889,閑話小題 −人型ロボットの現在と未来 −1
2014年08月03日(日)
    * 人型ロボットの現在と未来
 このところ、ロボットがマスコミに多く取り扱われだしてきた。
特に労働現場に・・ロボットにも無人戦闘飛行機、宅配ヘリ、自動運転自動車
などの、非人間型ロボットと、人間のカタチをしたものがある。人間型ロボット
の研究者で、マスコミで見かけるのが、石黒浩(大阪大学大学院教授)。 
  ー彼のロボットのリアルな内容が、面白い!ー
≪ 将来のロポットに必要なのは、アトムのように空を飛ぶ能力や走る能力では
 なく、真の意味で人間と関わる能力ではないか。そう考え、私はこれまで
ロポット研究に取り組んできました。たとえば、接客をロポットに任せたら
どうなるか? 昨年10月末〜11月中旬まで、高島屋大飯店で、20代女性をモデル
にしたアンドロイド(人間酷似型ロボット)の「ミナミ」が衣料品の販売員と
して「接客」しました。ミナミがお客さんと対話しながら
「この色はいかがですか?」と商品を薦めるのです。 高島屋のスタッフは当初
「1枚も売れないはず」と悲観的でしたが、結果的にはイベント期間中、一万円
程度のカシミアのセーターを40枚も売りました。人間が一日当たり10〜20枚売る
のに、ミナミは3〜10枚しか売れないので、決して有能な販売員とは書えません。
しかし、人間が接客する場合、一日20人が限界ですが、ミナミは毎日40人以上

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08月03日(木)
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