ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[384265hit]
■5972,閑話小題 〜ヨガの話 −4
〜写真は「カンチェンジュガ山麓ゴルゲ村」
* 中村天風の心に残る名言
≪・「人間はこの世に何しにきたのか?」のカリアッパの質問に、
三ヶ月、考えた末に、「人間は、この世の中に、宇宙本来の面目である進化
と向上に順応すべく、出てきたと思います」… 知らないうちに、自分の心の
奥の潜在意識の中に消極的な観念要素が多く溜まったことが、1つの大きな原因
になっている。物質文化の時代に、物質本位に生きているから心の働きが鈍くなる。
・絶対に消極的な言葉は使わないこと。否定的な言葉は口から出さないこと。
悲観的な言葉なんか、断然もう自分の言葉の中にはないんだ
と考えるぐらいな厳格さを、持っていなければだめなんですよ。
・鉛は鉛、金は金。鉛に金メッキして、俺は金だというような顔をしなさんな。
・意志の力の強いっていうのと、強情っぱりと同じにしてちゃあだめだ。
強情っぱりっていうのと、意志の力はぜんぜん違うんだよ。
乱暴と勇気が違うのと同じようにね。
・船に乗っても、もう波が出やしないか、嵐になりゃしないか、それとも、
この船が沈没しやしないかと、船のことばかり考えていたら、船旅の愉快さ
は何もなかろうじゃないか。人生もまたしかりだよ。
・良い運命の主人公になりたかったら、心の中に感謝と歓喜の感情を持つことだ。
感謝と歓喜に満ちた言葉と好意は、人生の花園に善き幸福という実を結ぶ。
・感謝するに値するものがないのではない。
感謝するに値するものを、気がつかないでいるのだ。
・一度だけの人生。だから今この時だけを考えろ。過去は及ばず、未来は知れず。
死んでからのことは宗教にまかせろ。
・憎い人があろうはずがない。あなた方が何か憎らしいことを考えているだけだ。
・数ある同僚の中からぬきんでて偉くなる人は、結局、偉くなるべき資格を
持っているんです。その資格とは、
「誰にも言われなくても、日々毎日、実際に努力している」ことなんです。
・「習慣は第二の人生ともいうが、習慣が身についていくと、もう簡単 明瞭。
その習慣を身に付ける一番良い方法がある。折あるごとに、時あるごとに、
日に何千回でもいいから「深呼吸」をすることを稽古しなさい。そうすると、
ひとりでにこの良き習慣が、いざという時に特別の意識しなくとも、肛門が
締まって、肩が落ちて、おなかに力が入る。 (〜P181)
―
▼ 日本が右上がりの時代に、「人間は、この世の中に、宇宙本来の面目である
進化と向上に順応すべく、出てきた」は、最適な信念に成りえた。サルトルの
哲学に大きく影響を受けている。その後、構造主義、脱構造主義の哲学が、西欧
絶対主義を批判、今ではサルトルも過去のものとなっている。しかし、その根が、
ネパールのヨガであるところが面白い。構造主義が南米、ヨガがネパールの奥地。
心、魂の問題を生きる中心におくのも、自然といえば自然か。深呼吸だけでなく、
私的時間のスケジュールなどに、習慣の力を利用することを思い立った。
その一つが、40歳半ばから65歳辺りまでの年に二回の<秘異郷ツアー>。
私にとってのライフワークになっていた。行蔵としての充実感として残っている。
中村天風と、HP内検索を入れると、以下の文章が出てきた。
――――
2016/05/11
魂とは、善なる方向に向かっていこうとする意思
* 魂とは、善なる方向に向かっていこうとする意思
魂とは何かについて、様ざまな諸説を学んできたが、
<魂とは、善なる方向に向かっていこうとする意思>の説の切口は新鮮。
そこで思い出したのが、中村天風の言葉。 ソクラテスは、2500年前に、
魂の進化こそ人間の目的という。
〜天風の哲学から〜
≪ カリアッパ師は遠くの空の彼方を見つめ、誰に言うともなく、つぶやいた。
【お前には人生観らしいものが何もない。その場、その場を生きているだけだと
言われても返す言葉もない。アメリカで医学とやらを勉強したらしいが、逆に
[5]続きを読む
07月22日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る