ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5945,閑話小題 〜シネマ感想 「タップ ザ ラストショー」
   * 「タップ ザ ラストショー」ー映画感想 
 期待してなかった分だけ面白かった。ラスト30分のショーが、タップダンス
に興味のない私でも、引込まれていた。このショーだけでも、観る価値十分。 
NHKのニュース枠で、水谷豊のインタビューで、「出演者の大方を、俳優に
タップダンスをさせるか、タップダンサーを俳優にするかで、ダンサーを選ぶ
ことにした」と語っていた。流石に、そのダンスには心を打つ何かがあった。
 苦労の末、やっと開演にこぎつけるが、何故か、涙が溢れ出そうになる、
筋立てはさすが。何ごともプロの世界は厳しい。 
  〜映画の紹介より〜
≪「相棒」の杉下右京役でおなじみの俳優・水谷豊の監督デビュー作。
水谷が40年前から思い描いていた天才タップダンサーが主人公の企画を、
自身の初メガホンにより映画化。
 とある理由から大きな怪我を患い一線を退いたタップダンサー・渡新二郎。
天才の名をほしいままにしていた栄光の時代から10数年を経て、渡は足を引き
ずり、酒におぼれる毎日を送っていた。そんな渡が旧知の劇場支配人・毛利
から「最後のショーを演出してほしい」という相談を持ちかけられる。最高の
舞台で劇場を閉めたいという毛利の思いに、渋々依頼を引き受けた渡のもとに、
さまざまな事情を抱えたダンサーたちが集い、タップへの思いを若きダンサー
たちに託そうと決意する渡の止まった時間が再び動き出す。監督の水谷は
主人公・渡役を演じ、岸部一徳、北乃きいらが脇を固める。≫

▼ 評価は90点。邦画としてはベストに近い。 『相棒』の主役をしている
 水谷豊だったから、少し甘いが。ハリウッドのドンパチかと、迷ったが、
数回に一度は邦画を挟む方針に従って決めた。メインのダンサーの演技はいま
イチだが、その分、タップダンスがカバーしていた。それにしても、自宅で
みる映画を含めて年に300〜400本は、見過ぎ? どのみち、夢幻なら、
映像世界で、広く味わえばよい。 もしかして重症の映画オタクですか? 
小さな肉体に閉じこまれ、短い人生の時間の中で、気楽にドロップ出来るのが
映画なら、それも良い? これだけは何もかもが面白く感じるのだから… 
 娑婆娑婆の甘塩っぱさも悪くはないとしても。
タップといえば、スペインのジプシーのフラメンコと、アルゼンチンタンゴ
のショーを思い出すが、これらtp比較するのは野暮というもの。
 あれはあれ、これはこれ。
―――
2003/09/06
遥かなるアルゼンチンタンゴ
 先日、NHKのBSTVで「遥かなるアルゼンチンタンゴ」の
2時間番組を放送していた。昨年末にアルゼンチンに行って、本場の
アルゼンチンタンゴのショーに感激した余韻が残っており丁度よいタイミン。
(感想文は後にコピー)
番組はアルゼンチンタンゴの歴史や由来、超一流のタンゴの踊りを交えた
内容の濃いものであった。アルゼンチンタンゴは踊りだけでなく、歌も庶民の
悲哀と愛を歌い続けてきた。バンドネオンといわれるアコーデオンやバイオリン
など中心としたタンゴオーケストラもある。

ー以下はその放送に流れるナレーションを纏めたものである。

 禁断の踊りの魅力に満ちた哀愁の漂う街ブエノスアイレス。
その隅々までタンゴの一部になっているようである。
パリの街の売春宿の踊りとして有名になった時、時の法王が、そのあまりの
過激さに、「タンゴ禁止令」をだした。その時パリにやってきていたカシミール・
アイーンが、法王に直訴をした。そして法王の眼のまで実際におどって見せた。
それをみた法王が感動して、禁止令を撤回したという逸話が残っている。

 この世界中を魅了している踊りの歴史は深くはない。
南米のアルゼンチンのブエノスアイレスに、世界中の踊りや歌を携えて
船乗りたちがながれてきた。そしてそこの男女が互いを誘惑しあった踊りである。
キューバのタバネロや、スペインのフラメンコが混ざり合い出来上がっていった。
執拗に互いの身体を密着しあった踊り、それをアルゼンチンタンゴと
いうようになった。


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06月25日(日)
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