ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5867,閑話小題 〜北越と第四銀行の経営統合 −2
* 大蔵直轄統治の大光は
・数日前になるが、地銀の第四と北越銀行頭取の合併に関する 記者会見が
TVニュースで流れていた。気のせいか、第四頭取は明るく、北越の頭取は
下向き加減の暗い顔をしていたような? しかし、健全な経営体質なら、
前向きの統合策として評価されて然るべき決断。で、残る大光は、地勢上から
他県の有力な地銀との連合が筋道なるが… 考えてみれば、今まで動きが
無かったのが不思議。デフレと、首都圏一極化と、情報化による地方経済の
疲弊は、直接、金融機関の劣化に正比例する。20数行あった都市銀行は三行
まで激減した中で、地銀以下の集約は無かった方が不自然であった。
銀行の本質は職業柄、高利貸しの悪質の特性をも持つ。力の有る者に媚り、
弱者から利益を毟り取る。世界最大規模を誇る柏崎・刈羽原発の再開が見込め
ない現在、地元経済の劣化は進む中で、締め付けは厳しくなる一方。それが
銀行憎しのガスを充満をしている。その最中のリストラの号砲一発。その弱肉
強食の現実が、世間とかいう人食いネズミ群の絶好の餌食?になっていく。
立場が一転、弱者の「こんなはずではなかった」へ、文字通りに立つ。
・バブル崩壊後、大手地銀自ら格下げをした「リソナ銀行」?が、バランス
からしてよい?…云々が、連想創作の「天の声」として1人歩きをしそうな。
長岡市内の4行のうち、二行が統合なら、残り二行の統合案も奇抜でない。
しかし、天領と、大波で削ぎ落とされた体質の銀行では、体質が違い過ぎる。
ちなみに次男の嫁さんと、両親がリソナ母体?の一つの旧埼玉銀行の出身。
また兄嫁が大手銀行出身。更に家内の妹が、一度退社後の子育てを終えた頃、
元上司に請われ、地銀のパートを20年続けている。
・大蔵官僚として、天領の天下り先の地銀の『頭取』の座は残したいが、
問題は単独のリストラ能力の有無。直轄統治でも無理、と思うのは、官僚役人
の力を知らないから? このようなコンニャク政経談議。 今後、材料は
絶えることはない… 状況は条件の意味に近い。城下町小唄の世界にドップリ
浸かってしまった私。「事前の一策は、事後の百策に勝る」という。
この時節が、先手かどうか。以下の「一切は、君の自由だ」に、無理があるが、
文脈としてつながる。 「未来の健全のために、ご自由に、どうぞ!」
・・・・・・
5502,一切は君の自由だ ―池田晶子の言葉 〜�
2016年04月08日(金)
『幸福に死ぬための哲学 ―池田晶子の言葉 』池田 晶子(著),
* 一切は君の自由だ
《 もしも私が教育者の立場なら、子供や生徒に、「好きにしろ」と教える
だろう。世の中には善いことも悪いこともないのだから、自身が善いと感じ、
自身が悪いと感じる、そのことにのみ従って行為せよ。一切は君の自由だ、と。
「売春がなぜ悪い。私の自由だ」と言う女子高生に、大人が反論できなくて
困っているのだそうだ。
「なぜ悪い」と問われれば、こう答えてやればいい。
善悪を知らないというそのことが悪い。知らないということが悪いことだと
知らないことが悪い。それは誰にとっても悪くないが、お前にとってだけは
大いに悪い。 『残酷人生論』
☆ 人生を振返り、様ざまな過去の記憶がフラッシュのように湧き出る。
その中で、マイナスの記憶をみると、無知が起因することが多い。
ここで、「一切は自由だ。世の中で善いも悪いもない。自分が何も知らない
ことを知らないことが悪い」と、ソクラテスの「無知の知」を引合いに出す。
哲学の第一歩が、何も知らない自分を前提に、他者との対話、そして書籍を
通した触媒から知識を積み重ねることである。「一切は君の自由だ」とは、
恐ろしい言葉でもある。何故なら、何も知らないことが解ってないからだ。
――
* 金では手に入らないもの
人は、金によってよいものが手に入ることに慣れてくると、金それ自体
をよいものと思うようになる。手段と目的とが同一になったのだね。
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04月08日(土)
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