ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5844,「やさしさ」を身につける −@
      
        <「やさしさ」という技術
               ―ステファン・アインホルン (著)>
   * 賢い利己主義者になるための7講
 6年前に自主整理とはいえ、倒産をしてマイノリティの立場になった。
銀行債権だけとしても、経済的破綻者になったことは確か。マイノリティの
立場は、なってしまえばなったで、面白い切口で人間社会を見ることが出来る
利点に気づくこと屡々。そこで思い出すことは、マイノリティなればこそ気づく
辛い時代に受けた「やさしさ」。究極のドン底にこそ「やさしさ」が湧き立つ。
それが起因で「やさしく」される。しかし、情に竿させば流され、重荷を背負う
ことになる。その都度、突詰めた判断の積重ねをしてきた結果、現在がある。
当然、正しい判断と間違った判断の積重ねが、現状としてある。今から振返ると、
社会に出た後も最低二時間の読書習慣と、その時々の日記風メモ(現在は、この
随想日記)の静寂の時間を通して判断していたのがプラスになっていたようだ。
 金沢時代に、不確定要素が多い中、先が見えず、手掛かりは一年以内に千葉
郊外にある5万人の新興団地の十字路角地の隣地に、郊外型飲食ビルの立上げ
予定の計画…。千葉県主導の宅地開発の為、土地の値段は半値以下。
購入希望者は当然ながら抽選になる。で、落ちて元もとと、暇にまかせて応募を
して、あとは当選した時点に考えることにした。大きな講堂の中で行われた抽選会
に面白半分に出てみたが、目の前で幸運にも当選した物件。但し書きがあって、
二年半以内に着工の確認申請を出す条件があり、そろそろ決断の時が迫っていた。
このことは勤務先の誰にも知らせてなかった。そのため、気持ちを集中して
いないと、当時の私の実力と実績からして創業の小さい第一歩としても難関で
あることは自覚していた。一日一日を有意義に過ごし、力をつけなければ成功は
覚束ない。失敗をすれば、全てがゴミ。それまでの苦労が、全て泡。宙に浮いた
ような日々の中で、男子寮に帰れば、デートの為か、誰一人居ない。そこで
独りで読書三昧になるが侘しい。 一年後には、何も知らない地で、新たな事業
創業があるため、サブ・テーマの言葉とおりの、『賢い利己主義者』に徹する
しかない必然性があったが、実際は逆のような。 特に20歳代は、職業の選択、
結婚問題など、人生の根幹の判断が一生を大きく左右する事案ばかり。時代の
熱さと重さの息苦しい中で、次から次にと、「やさしい言葉」をかけられていた。
知らぬ間に「やさしくなていった」のだろう。「ほろっとすれば、はいそれまで」
人生の最終版に会社整理で終えたことも、『賢くない利己主義者』に成下がって
いたが故の慢心の、結果だったということか。 遊びすぎ? いや、遊べるうち
に遊んでいて良かった?ことも確か。 人生を振返えみると、「もっともっと、
やさしくしておけば!」の後悔ばかり。とはいえ、生きた手ごたえは残っている。 
現在の私が、「やさしい」かといえば、さほどでない。 ということは、
「どん底でない」ということか。  〜内容紹介と感想は、次回以降に。

・・・・・・
5479,人生で最も大切な技術 ー29 倫理の核心は心の状態
2016年03月16日(水)
      『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著
   * 倫理の核心は心の状態
 倫理の核心は、「叡智を養うことと、利他的モチベーションの機能を
発揮することで、これを使う叡智は体験でしか養えない」という。この逆を
売りにしている人物が多く存在している。あの内幕情報屋である。誰もが、
その要素を持っているが、程度の問題になる。その隠れた毒が回りまわって、
自分を毒していることに気づいていない。 ーその辺りからー
≪ 利他的なモチベーションとポジティブな結果をを生じようとする努力を
 選択することはいつでもできる。 そのために、自分のモチベーションを
繰り返して点検することはいつでも出来る。
 これについて、ダライ・ラマの言葉を引用しよう。

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03月16日(木)
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