ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5813,緩和小題 〜しまった! ー9割の情報は間違っているー 1
         <しまった! 「失敗の心理」を科学する
      ジョゼフ・T・ハリナン (著)>
   * 9割の情報は間違っている
 〖9割の情報は間違っている〗でネット検索をすると、幾つかが出てきたが、
これはというのがない。そこで実感で考えると如何だろう?と改めて考えると、
真実味があり間違いないような。
 会社清算を現実に経験して6年経過するが、これが、まさにそうである。
長期の装置産業ゆえのシェルターを長年かけて組み込んでいたのと、兄と姉の
二つの事業清算時に、その凄惨な実態を見ていた事もあって、財務悪化で追い
込まれる前に早々に清算を決断をした。私の場合、弁護士との呼吸の間合いも
あったが、かなりの程度の覚悟もあり、軟着陸で終えることが出来た。
幼馴染と兄の助言、「何はともあれ、弁護士代を確保して駆け込め」と。
 振返りみれば、その十数年前に大きな判断ミスをしていた。1990年辺りの
国内のバブル崩壊と、その同時期に起きたソ連を筆頭とする共産圏諸国の崩壊
と中国の資本主義への転向に対する情報認識が甘すぎた。その時節にチャンス
とばかりに、新潟駅前に300室から500室の増室に踏み切った。その200室は、
高速道路から延長をしたバイパスにすべきだったか、300室でストップか。
その上に、情報端末の進化と、ネット社会が根こそぎ社会の在り方を変えた。
 バブル崩壊の10年後の2001年の9・11テロ、2008年のリーマンショック、
2011年東北大震災が駄目押し。その瞬間、事業断念をしたが、その大元は、
欧米型資本主義と、共産主義の行き詰まり。成るほど、私たちは硬い思いこみ
の9割の間違った情報と知識で縛られていていることと、鈍い脳にあることが
身に染みて知ることになる。傍観者の視線は、勝手に創作した妄想の貼り付け。 
 全ての人に言える、「貧弱な知識に、9割の間違った情報」の思い込みで
一生を終る。逆に、「自分の教養はそこそこあり、知りえた9割の情報は正しい」
と、信じ疑わないのが「世間様」 。9割の情報が好い加減で、ほぼ嘘という
フィルターを持ち、醒めた目でみないと、間違った過多の情報で、判断を間違い
道に迷うことになる。 そうこう考えると、人生、知識だけは貪欲に求め続けて、
少し懐疑的に、しかし気楽に生きた方がよい。問題は正しいだろう1割の情報の
処し方。情報だけは金と手間をかけるしかない。 でも間違えるのが… ?
 で、数日前(2017年2/07)の、『困難な成熟』内田樹 著に続く。
――
   * どうして私たちは、こんなに頭が悪いのか
 人生を振返って、私は何故に、かくも頭が悪いのかと実感する。
そのことを知っているは、むしろ他者。しかし、その他者も、第三者から
見れば全く同じことがいえる。 現状とは過去の頭の悪さの集積の結果。
そう思うと諦めもつくが、問題は、その自覚を万人が持っているかというと、
そうではない。 だから他者の失敗をあげ諂い、「あの男、あまり頭が
良くない」と平気で宣う。 〜その辺りを抜粋〜
・《 現代日本社会の制度的瑕疵のほとんどは「想像力がないので、
 先のことは何も考えずに来た」ことの帰結だろうと僕は思います。…(略)  
 この社会に格差はあります。資源の分配についてのアンフェアはあります。 
 さまざまな理不尽がある。でも、それは誰かが自己利益のために工作してそう
 なっているわけではない。それは無数の「頭の悪さ」の集積なのです。…(略)
 むしろあまり深く考えなかったせいで起きたことが無数に集積して、
 「こんな事態」になっている。僕はそう思います。》(179〜183p)
さらに、
・《自分が選択したこと、自分がやっていること、自分が考えていることの適切
 さについて第三者的、価値中立的な視点から吟味できないことを僕たちは
 「頭が悪い」と言います。そして、第三者的、価値中立的な視点から自分自身
 の推論や判断を吟味するというのは、言い換えると「自分の頭の悪さを点検する」
 ということなのです。…(略)》(184p)

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02月13日(月)
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