ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5678,閑話小題 〜妖気漂う仏像
   * 妖気漂う仏像
 母方の実家の祖母が仏像収集が趣味だったと、先日、知った。店を継いだ
従兄が亡くなったのを契機に、店兼住居を引払うので、仏像の価値を知りたい
ので見て欲しいという従姉の依頼で、長岡駅前に訪ねて行った。その一つに、
何やら妖気?が漂っていたような。左手下に獅子二匹を抑えて、右手は刀と、
その鍔に小鳥が一羽とまっている慈母観音像。 暴れだしそうな獅子を抑え、
右手は戦いのための刀。その柄には小鳥が一羽。 哲学的でさえある。これが
気丈だった祖母の大元だったのか。この仏像を拝み、荒狂う人生を乗り越えて
いたのか? その時、祖母の人なりに出会ったような気がした。
「母親を含めた3人の子供を残して、祖夫が亡くなった後に、男後家と再婚し、
4人の子供を得たが、男後家は徹底して先夫の子供3人を虐め抜いた」と母から
聞いていた。その中で、祖母の心中は如何ばかり? 人知れず、この仏像に
手を合わせていたと推測される。その後、店の相続で、その実家は二分。
男後家の縁者が、十日町駅前に引越していった。
 で、話を戻すが、私の鑑定は三体で100万か。家内が反対しなかったら、
50万で交渉したのだろうが。 子供の時に父から聞いた話がある。 
 <ある高村光雲作の像。所有をすると、本人か縁者に不幸が起るという
像を、イワクを知った上で買ったことがあった。しかし、間もなく身辺に不幸
が続き、驚いて手放した。イワク付き古物は、決して寄せ付けてならない> 
この仏像はイワク付きはないが、経緯を知っていたこともあってか、妖気が
漂っていた感がした。妖気は祖母の念だったのか? 
考えてみると、この仏像、母親を通して、私の人格形成に関っている?

・・・・・・
5313,閑話小題 〜飲み会が楽しい理由
2015年10月01日(木)
 4年半前からはスポーツジムとiPad、6年前には電動アシスト自転車、
20年前からはパソコン、30年前からは海外パックツアーの、新たなシステムと
して生活習慣に取り入れた。それは私たちを、マシーン、場を含めた波動が
繋がる‘共愉’へと導いてくれる。‘飲み会’も、数多のシステムの一つ。
これをウィーンの哲学者・イバン・イリイチが「コンビビアル(convivial)
として使った言葉である。 〜ネット検索による説明から・・
◎《 コンビビアルな道具といえば、一言で言えば、「自由」を具体的に
「具体化」するための、たとえば、ハサミなど小物から、自転車、更には
システムも含む。彼が優れているのは、彼が優れているのは、これを
人間関係だけでなく、小物、システム、場に広げたこと。イリイチが
言いたいのは、道具を、媒体を介した峻厳関係である。意味合いとしては、
友愛もしくは歓喜も含まれており、「快楽」が含まれている。「禁欲」とは
意味合いが違っている。そして、ネット社会の浮かんでは消えていく接合と
分離において「コンビビアリティ」が見出されている。》 〜他にも〜
◎《 気心が知れた仲間同士が、和気あいあいと共に円卓を囲み愉しく飲み
食いして宴をしている様子を示す意味合いの日常語。思想家イワン・イリイチ
が説いたconvivialityは"共愉"と訳された。食べるの大好きだけど、一人では
美味しくない。会話があって味わえるもののほうが喜びが大きい。会話の中で、
波動というか周波数というか、そういうのを感じて、しかも互いの波動が合う
瞬間がたまにあります。"なにか"が生まれる瞬間。結論と行き着いた先は、
そのときは形になってない事や立派な成果物じゃないこともあるが、それまで
の間にお互いがお互いを引き出しあっている。会話は産婆術=educationの語源。
たまたまそこにある要素によって全然別の話ができあがったり、色んなものが
引き出されたり、偶然が重なって何か見えたり、狙ってなくてすごい笑える
発言が出たりします。なにかが生まれるまでの共愉が実は、妊娠する=concpet
の語源としているのです。そういえば一人で盛り上るはあんまり無いですよね。
日本フランス料理会におけるソースの名人 Chez Innoのシェフ、井上旭氏。

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10月01日(土)
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