ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5501, 愛と孤独 ~池田晶子の言葉 〜D
     『幸福に死ぬための哲学 ―池田晶子の言葉 ー』池田 晶子(著),  
  < 孤独の味わい方 >

   * 不自由なのは誰のせいか
《 人が、自分の自由に気づこうとしないのは、ほんとは自由なんか欲しく
 ないからである。ほんとのところは、自由になんかなりたくないのである。
なぜなら、自由になったら、何もかも自分でしなければならないから、
そのことをほんとは知っているからである。
生きるも死ぬも、私の自由だ
ああ素晴らしき哉、絶対自由、この絶対自由が、しかし人は深いところで
怖いのである。生きるも死ぬも自分の自由だなんてそんな怖い自由はイヤ、
それで、生きるも死ぬも考えるのも、社会やら国家やらにまかせて不自由と
言いつつ、じつは安心していたいのである。》    〜『残酷人生論』
 ☆ 自由とは「生き方の幅」で、その幅が大きいほど、より自由といえる。
自由は、「〜からの自由」と、「自らに由る選択肢の自由」がある。
むしろ、不自由の中にこそ自由を見出せることがある。羊は羊、囚人の不自由
の中の自由も、そこにある。所詮は、その人の妄想でしかないのが自由である。
一時なりとも解放された感動、感激の一瞬の自由の味わい、至高体験のそれ!
  * 他人の悪口が気になる人へ
《 人間には、自分の中の気になるものを、自分の外に見つけ出すという妙な
 癖があります。自分の中のそれが気になるからこそ、他人の中のそれが気に
なるのですね。よくあるでしょう、誰かの悪口を言っているその人が、
自分が悪口を言っているその人にそっくりだということが。つまり、人間は、
自分の中にあるものだけを他人の中に見る。裏返せば、人間は、自分の中にない
ものを、他人の中に見ることはできない。当然ですよね、だって、ないものは、
ないんだから。ないものは、気になるはずがないんだから。 》〜『人生は愉快』
 ☆ 時間薬の効果で言えることだが、5年前の会社清算の一連が、当事者と
しての内なる、記者としても目線でみえてきた現象の面白さは格別である。
プラモデルの趣味の人に、それが壊れたとて、喪失感は少ない。それは、
楽しんだ結果でしかないからだ。所詮、悪口とは、その人間そのものの影!

・・・・・・
5136,知の逆転 〜C
2015年04月07日(火)
                ー知の逆転ー
  * 帝国主義の終わり ーB
            対談相手 〜ノーム。チョムスキー
 アメリカのいう核抑止は、実は「核支配」。核が存在する限り、遅かれ
早かれ核戦争は避けられない。キューバ危機、インド・パキスタン危機など、
非常に際どい瀬戸際に立たされたが、アメリカが考えているのは、「核抑止」
ではなく「核支配」。 前者が偽善で、後者が真実になる。
  ー真実と偽善ーの小テーマで、その本質を指摘する。
≪ ・・「真実を好んで偽善を嫌う」ということについてで、最初に
 あなたの政治的な視点というものに触れた折、自分の知っている世界が
 全く違って見えたショックをまだはっきりと覚えています。
 あなたのコメントからいくつか引用しますと、
・「偽善者とは自分に課す基準と他人に課す基準が違う人のことだ」、
・「エリート大学は最も従順な生徒を選択し、体制順応者を生産する」
・「東京裁判は単なる茶番だ」あるいはマーチン・ファン・クレフエルト
  (イスラエルの最右翼の軍事歴史家)を引用して、
・「イラクに何が起こったかを目撃したあとで、もしイランが核兵器を
 開発しないとしたら、彼らはまともじゃない」
・「アイゼンハワー、ケネディ、ブッシュ、レーガン、クリントン、みな
 ミロシェビッチやスハルトと同じ犯罪者だ」 
  そして、ちょうどバートランド・ラッセルが言ったように、
・「偏ったイデオロギーをくり返す代わりに、それを解体して真実を探し、
 真実を語りなさい」と。 ・・いつでも何が偽善でどこに真実があるか
 を、徹底して探ろうとするわけ・・ 
・オバマは言い方が上手なだけ。政権の政策は以前と少し変わったが、

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04月07日(木)
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