ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5455, 閑話小題 〜あれから、あと少しで5年
* あれから5年ですか!
倒産といえは、身近の人に詐欺同様の手口で、次々と手形の連帯保証の
請け判を押してもらい、高利貸しから借りまくり、夜逃げか、保険をかけて
自殺のケースが多い。 私のケースのような余力を持って整理に入るケースは
少ない。そのため、資金繰りの経験を一切しないで済んだことに誰もが奇妙に
思って当然。振返ると、止め時は、あの一点のタイミング。駄目押しが偶然
起こった3・11の東北大震災。それで迷いが消えてしまった。
倒産は、当事者と関係者にとって、大惨事。連鎖倒産とか、詐欺同然の借金
がなかったのは、その恐ろしさを知っていたため。 一年もしないうちに、
ホテル営業を引き継ぐ業者がいなかったら、テナントの入居者を連鎖倒産に
追いこんだかもしれない。倒産の釜の中は熱湯の地獄。だから、社会的にみて
前科に近いレッテルをはられて当然。2割弱を家内名義の給与にし、健康保険と、
厚生年金を40年かけ、それ以外を家内が預金にしていたのも、私と家内の実家
の家系(ハビタス)を含めた商売人の知恵を引継いでいたため。
一点豪華主義のライフワークの「秘境・異郷ツアー」を除いた普段の生活が
豪奢でなかったことも、わが身を助けている。当時、うつ病にならない対策の
生活習慣を厳し目にたて、現在も淡々と続けている。それが慣れてくると、
快適で、面白く、結構楽しいのである。それでも、落込みが無くはないが、
比較的安定している。
早朝の読書習慣と、インターネット、散歩(今はチャリ)などを、
一週間単位のスケジュールを淡々とこなす日々も慣れれば底深くなる。
5年といえば、大きな区切りになるが、問題は70歳を超えたこと。
本気で身辺整理に入らないと。とはいえ、最大の会社整理も済んでいる。
(後記 〜で、以下の内容につづく。)
『 誰に愛され、誰を愛していたか。何を感謝されたか。
確かに貴方が生きていたことを私は憶えています。 』
この言葉に近い祈りで、毎朝、この文章を書き上げた後、仏前で、
亡き両親と、兄、姉、恩師、恩人、友人の顔をリアルに思い浮かべている。
人は愛し愛され、憎み憎まれ、許し許され、感謝し感謝され、生きて死んで
いく。それで、いいんじゃないかと思う。よい人生だったとしみじみと思う。
空即是色である。 お後がよろしいようで! 書残すのは良いことだ。
・・・・・・
5091,閑話小題 〜『悼む人』が良かった!
2015年02月21日(土)
* シネマ、 『悼む人』が良かった!
事故現場で、地に躓き、右手を頭上に挙げ空中に漂う何かを捕らえるように
自分の胸へ運ぶ。左手を地面すれすれに下ろして大地の息吹をすくうかのように
胸へ運び、右手の上に重ねる。目を閉じて、何かを唱えるように唇を動かす青年…
『 誰に愛され、誰を愛していたか。何を感謝されたか。
確かに貴方が生きていたことを私は憶えています。 』
悼むことは、愛を憶えておくことだ!どんな人にも、様々な愛のカタチがあると、
作家・天童荒太の直木賞受賞作『悼む人』を堤 幸彦が映画化したもの。
イスラム国とか、奇妙なテロ集団が殺伐とした殺人を公開している現在、
ベストのタイミングの内容である。 〜まず、映画サイトのブログより
≪ 天童が『悼む人』を書くに至った発端は、2001年、9・11同時多発テロ事件、
およびそれに対する報復攻撃で多くの死者が出たことだった。これらの悲劇
だけではなく、世界は不条理な死に満ちあふれていることに改めて無力感を
おぼえた天童に、天啓のように死者を悼んで旅する人の着想が生まれた。
彼は実際に各地で亡くなった人を悼んで歩き、悼みの日記を三年にわたって記し、
その体験を元に2008年、『悼む人』を刊行した。そして2011年、日本は再び
大震災に見舞われ、我々は改めて不条理な死と向き合う事を余儀なくされた。
人はなぜ生まれ、なぜ死ぬのか。ふいに目の前から消えてしまった者に対して
誰もが抱く行き場のない思いをどうしたらいいのか。病や事故のような逃れよう
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02月21日(日)
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