ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5428,人生で最も大切な技術 ーH 幸福は可能か
       『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著
   * 幸福は可能か
 インド独立の父 マハトマ・ガソディの以下の言葉が良い。
< 手に入れられる外的自由の大きさは、ある瞬間の成長段階で獲得済の
 内的自由の大きさに比例している。それが自由についての正しい考え方なら、
 自己の内側を変革することにエネルギーのすべてを集中すべきである。>
外的自由から、逆に内的自由を得ることも、しばしばあったが、やはり、
内的自由から入るのが順当だろう。節目を打つというのは、挫折や、成功から、
これまでのステージから次の段階への変化にエネルギーを集中すること、
外的自由から、内的自由を得るための行為と思索をいう。読書で、著者の
世界にトリップするのは内的世界の自由を得る身近な手段。また、瞑想も
しかりである。今ではTVも、インターネットもある。 〜その辺りから〜
≪ 精神的な修行は、驚くほど多くの結果をもたらす。日々わずかの時間を
 瞑想に割くだけで、精神を鍛えることができる。想像以上に多くの人たちが
通常の家庭生活を営み、仕事に励みながらこうした訓練を続けている。
このような生活態度のプラス面は、煩わしい時間のやりくりといったマイナス
面をはるかに超えている。こうした訓練を続けることで、現実的な日常生活の
中で心の変革の旅に乗りだすことができるのである。パストゥール研究所で
研究に取り組みながら、パリの生活にどっぷり漬かっていた頃、数分しか実行
しなかったにもかかわらず、毎日の瞑想は非常に有益だった。
 日々の活動の中に、芳香が漂い、これまでにない価値を見出すことになった。
ここで言う瞑想とは、単なるリラクゼーションではなく、内面に目を転じる
ことである。思考がどのようにして生まれるのかを静観し、憂うつなものも
陽気なものも、すべての思考の裏に常に潜んでいる平安、静寂、純粋な心の
様相をじっくりと見つめる作業である。それは思ったほどに複雑で難しいこと
ではない。ほんのわずかな時間を割くだけで、瞑想がもたらす効果を実感し、
結果を認識するようになる。自分の中で起こっていることを内観する、その
経験を少しずつ身につけることで、思考経路をよりよく理解するようになる。
その結果、心の毒を洗い流すコツがつかめるようになる。
 心の平和を少しでも感じられるようになれば、生気溢れる感覚の維持と煩雑
な職業を両立することが難なくこなせるようになる。同様に、心身が不安定で
不安感の強い状態(過度の自己中心としばしば関連する)から自分を開放する
ことができたとき、恐怖心は弱まり、人に対して自然に心を開き、「人智を
超えた存在の気まぐれ」と呼ばれる運命に翻弄されずに、それに直面できる
ようになる。国だろうが教会だろうが、あるいは専制君主でさえも、
人々に人間性向上を義務づける権力を持たない。これは本人の意思で選択する
しかない。統計遺伝学者のルカ・キャヴァリ・スフォルツァとその息子
フランチェスコが雄弁に述べている。
【心の自由は、自分が制限するか、制限することを許した他者が制限する場合
を除けば、限界がない。その自由は偉大な力をもっている。個人を変革させ、
その能力を最大限に伸ばし、人生のあらゆる瞬間に、完全な満足感をもたらす。
個人が意識を成熟させれば、世界も変わる。なぜなら世界は個人の集合体だから。】
▼ 私にとっての午前中の読書や、ネットや、寝室や居間でみるTVドラマと
 映画も、内的世界を自由に飛びまわっていることになる。それに比例して、
外的世界が広がっていることも確かだが、瞑想で、心の内から、広大な宇宙と
つながることは、外的自由より遥かに解放されることも確かである。
・・・・・・
5064,あわいの力 ー@
2015年01月25日(日)
         ーあわいの力 「心の時代」の次を生きるー安田登(著)
   * シテの「あわい」の役割
 夜八時に就寝し、午前一時には目が覚め、四時に起床するまでは朦朧とした
半睡状態。そこは無意識という異界と、現実の間を漂う「あわい」の世界。

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01月25日(月)
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