ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5254,下流老人
去年になるが、NHKスペシャル、ー老後破産:長寿という悪夢ー
をみて衝撃を受けた。家内も厚生年金のため、人並みの生活は出来そうだ。
先日、新聞の雑誌広告で、『下流老人』という言葉が目に付いたので、
ネット検索をすると、以下のような厳しい内容が出てきた。
≪ ・ ー下流老人とは、
1、収入がない、2、資産がない、3、社会的ネットワークがない老人をいう。
総務省の家計調査や、所得統計から貧困ラインから下流範囲を推測するが、
生命保険会社や金融機関では、老後生活の費用は最低ラインで20万円、ゆとり
ある暮らしには30万円超が必要という。ほとんどの老人世帯は最低ラインで、
ゆとりある老人世帯は一握り。(これは金融商品や保険を売るため使われる。)
・2014年の我が国における65歳以上の高齢者人口は3300万人、総人口に占める
割合は25.9%と、共に過去最高を記録しているが、大づかみに言って、そのうち
600〜700万人が「下流老人」と見なされている。内閣府の調査でも(2010年)、
65歳以上の高齢者世帯の「相対的貧困率」が22.0%となっていることから、
この推計は大きく的を外してはいない。老人と若者の間の「世代間格差」
が問題となっているが、老人の間の「世代内格差」も凄まじいものがある。≫
▼ 10年、20年スパンでみると、9割の老人が「下流老人化」するという。
老いれば、金を使う場面も少ないから、さほどの問題ではない?と、たかを
括っていられない。死ぬまでは金が要るが、死んだ瞬間から、生活費がゼロ
になるので、当人にとっての持ち金は微妙な問題でもある。 それでも
総世帯の15%が「下流」というから、やはり老人の立場は弱い。本格的
な国家衰退が始まってきたが、そのシワ寄せは、まず弱者に襲いかかる。
ギリシャが問題になっているが、それより、日本が遥かに深刻である。
ひたすら直視しないで、先送りしか手立てがないだけ。その限界の年が、
今年から来年。その矛先が、まずは老人と、母子家族。何がオリンピックか!
目先を凌ぐ、末期患者のリンゲルと同じ。その責任は、選んだ国民にあり。
・・・・・・
4889,閑話小題 −人型ロボットの現在と未来 −1
2014年08月03日(日)
* 人型ロボットの現在と未来
このところ、ロボットがマスコミに多く取り扱われだしてきた。
特に労働現場に・・ロボットにも無人戦闘飛行機、宅配ヘリ、自動運転自動車
などの、非人間型ロボットと、人間のカタチをしたものがある。人間型ロボット
の研究者で、マスコミで見かけるのが、石黒浩(大阪大学大学院教授)。
ー彼のロボットのリアルな内容が、面白い!ー
≪ 将来のロポットに必要なのは、アトムのように空を飛ぶ能力や走る能力では
なく、真の意味で人間と関わる能力ではないか。そう考え、私はこれまで
ロポット研究に取り組んできました。たとえば、接客をロポットに任せたら
どうなるか? 昨年10月末〜11月中旬まで、高島屋大飯店で、20代女性をモデル
にしたアンドロイド(人間酷似型ロボット)の「ミナミ」が衣料品の販売員と
して「接客」しました。ミナミがお客さんと対話しながら
「この色はいかがですか?」と商品を薦めるのです。 高島屋のスタッフは当初
「1枚も売れないはず」と悲観的でしたが、結果的にはイベント期間中、一万円
程度のカシミアのセーターを40枚も売りました。人間が一日当たり10〜20枚売る
のに、ミナミは3〜10枚しか売れないので、決して有能な販売員とは書えません。
しかし、人間が接客する場合、一日20人が限界ですが、ミナミは毎日40人以上
接客して働き続けることができた。アンドロイドは疲れないからです。20年後は、
ミナミのようなアンドロイドが社会のそこら中に進出しているでしょう。
ニュースキャスターや警備員、喫茶店店員も、アンドロイドに任せて全く
かまわないと思います。ーつづく ≫
▼ 20数年前のセミナーで、「現代人の生活は一時代前の2百人の召使を使った
王侯貴族と同じ」と聞いたが、今では、数千・数万人以上だろう。居間のTV
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08月03日(月)
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