ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5242,他諺の空似 〜ことわざ人類学 〜①
             『他諺の空似 〜ことわざ人類学』米原万理著
    * 医者の不養生 
 この本の第一章の冒頭からして、際どい下ネタで引きこむ。
男なら、目くじらを立てたくなるが、女だから良いだろうになる。
さすがにロシア文学の翻訳家、かつエッセイストである。その彼女も
9年前に癌で他界している。『ガセネタ&シモネッタ』の本を出しているから、
この程度で驚いている方が野暮!  〜その辺りから〜
≪ 「ママ、ママ」 出張先から帰宅するなり、娘が駆け寄って来て、
 コートを脱ぐあいだも息継ぎするのも忘れてしゃべりまくる。
「きのうママがお留守のあいだにね、パパったら綺麗なお姉さんを連れてきたの。
それでね、リビングのソファーでね、一緒に横になってね、お姉さんのスカート
まくり上げちゃったの。それで股のあいだにね……」ここで娘は肺に溜めて
いた空気を使い切ったらしく、息を吸い込んだので、抱きしめて言った。
「はるかちゃん、もうすぐパパがお仕事から帰ってくるでしょう。
お話の続きはそのときにしてね」 まもなく夫が帰宅し、親子三人で
夕食の卓を囲んだ。頃合いを見ておもむろに娘を促した。
「はるかちゃん、ママがきのう留守していたときに、パパが何をしていたのか、
話してちょうだい」 夫は飲んでいたみそ汁を喉に詰まらせて咳き込むが、
娘は得意になってしゃべり始めた。
「パパったら、お姉さんの股のあいだにね、ほら、パパが出張中に
ママがよく連れてくるオジサンのものを口の中にくわえるでしょう。
あれと同じものを突っ込んでたみたいなんだ」
 これは最近離婚した女友達Fから聞き出した離婚の発端。ちなみに別れた
夫は彼女の二十何人目かの男で八歳年下、初婚から数えて七人目の夫だった。
「あいつの純粋さに惚れて結婚したのに、若い女と浮気しやがって、許せないわ」
Fはひとしきり息巻いたものの稼ぎのいい前夫と別れるや生活水準が急降下した
のだろう、今更ながら、「やぶ蛇だったんだよねえ」などと口惜しげである。
 思わず、「ちょっと、やぶ蛇ってのは違うんじゃないの」と茶々を入れた。
Fのノー天気な自己中心主義は、観察する分には面白いが、諺の使い方が
間違っているとなったら話は別。 ・・・ Fが怪訝な視線を向けているのに
気づいて弁明。「あんたの場合は、むしろ、盗人猛々しいとか、自分のことは
棚に上げてって言うんじゃないの? 彼の浮気を裁ける立場じゃないでしょう。」
「医者の不養生・坊主の不信心昔より然りと『風流志道伝』にもあるでしょうが。
浮気性の人間に限って、他人の浮気を許せないものなの。」 ・・・ ≫
▼ 子供の目を通した生の浮気の現場の描写が面白い。それと七人目の夫を
 持ったFのエネルギーも恐れ入る。地方もあって、あまり具体的な下ネタを
聞くことはない。スナックのママの、『下の娘、嫌がる亭主を強引に犯した時の
子供なの』ぐらい。男同士は、意外と具体的下ネタは御法度。特に父親は、
その点に関し非常に厳格であり、具体的な会話は皆無。下ネタに関しては
詰らない、味気ない?人生。なら、中の下ネタなら幾らでもある?ありません!
・・・・・・
4877,閑話小題 〜大相撲の立ちあいに、肘打ち!
2014年07月22日(火)
   * 昨日は、初孫の顔を見に東川口に!
 生まれたばかりの孫の顔を見に川口に行ってきた。私が8人兄姉の末っ子も
あって、実子の生れた時も、子供の扱いが苦手で、戸惑った。昔から孫自慢を
聞くが、いま一つピンとこなかった。中・高校の同級生で、離婚や死別を
切っ掛けに県外の嫁ぎ先の近所に引越していった人が知人だけで三人もいる。
それだけ孫が可愛いという。 で、昨日の感想は、「成るほど!」である。
名前がスケートの浅田真央からとって、愛央(まお)。その顔が真央そっくり! 
彼女、金メダルを取れなったため、暗いイメージがついたが、愛嬌があり美人。 
女の子は、美しいか、そうでもない? では雲泥の差。半分?は決まってしまう。 
 これで、一つをクリアーしたことになる。ご対面の時、家内が「今の子供は、

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07月22日(水)
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