ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[389606hit]
■5022,読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー1
『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆 (著)
この本は立花隆の読書案内書で、06年12月から13年3月までに300冊の書評。
著者・書評シリーズの4冊目だが、どれも読みごたえがある。ここでは娯楽本や、
フィクションを排除してある。冒頭は、東大付属図書館の副館長・石田英敬の対談だが、
図書館の未来像が面白い。知的好奇心の追求としての読書の役割、紙の書籍の役割が
衰えない可能性を述べていたが、現在の世界が大きな変化の時代の最中、「知」を
また考えさせられる。ネット書評で、この対談を纏めた内容があった。
−その辺りを抜粋ー
≪ 東大図書館のハイブリッド化が進んで、蔵書のデジタル化が進み,図書館は紙の本と
電子本併存のシステムになっていく。そして図書館のディジタル化が急速に進めば、
図書館という本の入れ物は不要になる。 家にいて東大図書館にアクセスして本を検索、
パソコンで読めるようになる。東大図書館の特別室には森鴎外の蔵書もあり、それには
鴎外の書き込みもある。ディジタル化は書き込みにも及び、これは鴎外研究者に便利。
しかし、ディジタル化した鴎外蔵書は紙の本と比べて情報量の点でどうだろうか。
鴎外の手に触れた紙の本とパソコンで見るそれとは全然違う。前者は鴎外の息吹が
感じられるが、後者にはない。これは大きな差。電子本は「深読み」には不利になる。
パソコンはマルチタスクを同時にやるが、これに慣れていると電子本を読んでいるときにも
メイルが入ってきたりして中々集中できない。ネットのもたらす注意力の分散化は深刻な
問題。確かにネットが広く、かつ深く行き届けば大学も存在価値をなくすかも知れません。
研究者は専門誌をネットで読むし、パソコンで記事のギャザリングができるし、必要な
情報もピンポイントで手に入れられる。また「今週の新しい知識はこれ」とパソコンが
教えてくれる。これで真の学問はできるか、疑問がある。立花隆は紙の本の方が汚しながら
読めるから、使い勝手がいいと言う。電子本も電子的に汚しながら読めるように直ぐ
なるだろうが、汚し方がデジと紙では決定的に違います。紙では消したり、
戻したりなどして,思考の過程が再現できるし、その過程で本を自分化できる。
デジ本では中々こうはいかない。 ヨーロッパ中世の頃、ヴィクトル・ユゴーは
印刷されたばかりの本を手にし、ついでノートルダム大聖堂を指さし、コレがアレを
殺すだろう、とつぶやいた(25頁)。キリスト教の支配する中世はグーテンベルグで
確かに終わった。同様にデジタル書籍は印刷本を殺すのだろうか。≫
▼ 二人の対話では、紙とデジタルが、併用していくと述べている。
私自身、朝日新聞をデジタルとアナログ(紙面)を両用している。要はコスト。
・・・・・・
4655, 閑話小題 ーゴミ箱周辺で蠢く人々
2013年12月14日(土)
* ゴミ箱のネズミとカラス
言い得て妙の例え話に、「銀行をゴミ箱、行員をネズミ、借主をカラス」がある。とすると、
さしずめ金がゴミか。私の知人に、地元銀行から持込まれる飲食ビルを中心に不動産を融資付き?
で買いまくっている男がいる。B/Sの左右を脹らましているだけだが、本人も、周辺は、それが
分からない?「不動産を半値八掛にして、借入を差引いて何ぼ、で計算すれば、マイナスか、
せいぜい数億?だが、数百億の資産家気分。自他ともに資産と借入が膨らんだ現象しか
見えなくなるのがバブル。20年数年前のバブル期の自分に重なり、脂汗が出る。長期投資の
恐ろしさが分からない。当人、色?いろ、行き詰まっているというから、「哲学書を読んだら!」
と勧め、本人も入門書を買ったようだが・・「現時点での飲食ビルの買いは、大津波を前にした
海岸近くの料亭での大臣遊び」と、まさか面前では言えない。ミニバブルはカラスとネズミが
太るというが。現在は大津波の一波の引きの中、恐慌も、この程度と、水に浸かった物件を
買いに入り、B/Sの左右を膨らませている姿が見えてない。アベノミクスの首相と副首相は
[5]続きを読む
12月14日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る