ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5003,河合隼雄 ー私が語り伝えたかったこと 〜③
                 ー「私が語り伝えたかったこと」河合隼雄著
  * 先住民の老人たちの品格ある姿
 ユングがみた先住民の品格ある老人たちは、「自分の生の価値」を確信していた。
人生を自信を持っていく抜くためには、「生の価値(意味)」を知っておかなければならない。
それを知り得るかどうかで、人生は大きく分かれてくる。その一番手っ取り早いのが読書。
  ー以下は、考えさせられる内容であるー
≪ 民俗学者の柳田國男は、自分の近所の人で、いつも落ち着いて人間ができていると
 感じさせる人が あったので、その人に話しかけてみた。そして、その人の安定した
生き方の秘密を発見した。その人は自分は死ぬと「御先祖様」になると確信していた。
死んでも自分の霊は御先祖様の一員として迎えてもらい、それを子々孫々が祀ってくれる。
柳田は、このように「遠い将来」のことについて確かな見とおしを持っている人が、
落ち着いた生活をしているのは当然のことと思う。 まったく異なる例をあげてみよう。
 スイスの分析心理学者カール・ユングは1929年頃に、アメリカ先住民のプエブロ族を訪ねる。
彼が非常に心を打たれたのは、その品格のある姿。ヨーロッパの老人たちと比較すると、
そのたたずまい、容貌などがまったく異なっていて、犯し難い尊厳性を感じさせる。
そのうちにその秘密がわかる。ブエブロの長老たちは高い山に住んで、自分たちの祈りの
力により太陽の運行を支えていると信じているのだ。 彼らの存在感のスケールが大きい。
彼らが祈りを怠ると、世界中のすべての人々が太陽を朝に上ることができなくなるのだろう。
あの老人たちの品格が高いのも当然と納得する。 自分の生のスケールが今生きていること
のみではなく、死後や宇宙にまで拡大される。
 この話を知って、高齢者の生き方について考えさせられるが、さりとて、現代人として、
高齢になると太陽の運行はおろか、家計の運営にも関係なくなるのではなかろうか。
現代人のなかのどれだけの人が、御先祖の一員になることを確信したり、祈りによって
太陽の運行にかかわると信じたりできるだろう。・・ ≫
 ▼ この老人の信念が、宗教の原点だろう。”井の中の蛙大海を知らず ”とは、
『狭い世界に閉じこもっているものには、広い視野や考え方はできない。』の意味だが、
以下の意味もある・・
 �井の中の蛙大海を知らず  されど 空の深さ を知る
 �井の中の蛙大海を知らず  されど 天高き  を知る
 �井の中の蛙大海を知らず  されど空の蒼さ  は知る
 �井の中の蛙大海を知らず  されど空の広さ  を知る
 �井の中の蛙大海を知らず  されど井戸の深さ を知る (ネットより)
とすると、世間様も、あながち否定はできないことになる。品格ある人は、時間軸と
空間軸がきっちり出来ているから、自分の価値に確信出来るのである。少し考えれば、
137億年のビッグバン以来の歴史に、この自分がつながっていることが分かる。
・・・・・・
4636, 年齢(よわい)は財産
2013年11月25日(月)
  * 年齢と財産の結び目から見える女の一生 ー「年齢(よわい)は財産」日本ペンクラブー
 以前、この本の中の瀬戸内寂聴の以下の文章を読んで、何もかも洗いざらいに曝け出す
作家の覚悟に圧倒されてしまった。「作家は、大道に素っ裸で大の字になる覚悟がなければ」
という彼女の言葉を思い出していた。(他の作家も似たような、言葉を残している)両親の
創業時の修羅の姿に似ている。生きることが、だいたい大道に素っ裸で寝ているようなもの。 
で、自分の姿は見えないが、他人の素っ裸の姿を囁いているが、その実、それが自分への
猛毒になっていることが解らない!
《 私は二十六歳の真冬、夫と子供の家を出奔した。その時、夫は私の着ている
オーバーもマフラーも脱いで行けと路上に追いかけてきていった。尤もだと思い、
その場ですべてを脱ぎ、着のみ着のままで歩きだした。 夫の声が追った、財布も

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11月25日(火)
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