ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6812,閑話小題 〜 賞金が2臆じゃ、頑張るは!
 「砂の文明」としてのイスラム、
 「石の文明」の欧米、
 「泥の文明」のアジア。 そして、各々の本質が
<ネットワークする力><外に進出する力><内に蓄積する力>であることを
 考察。 著者は、「泥の文明」が生んだアジア的思考に、西洋文明を超える力
が秘められている、と語る。 世界を歩き、縦横に思索を広げた独創的文明論。
   ―主な内容― Amazon
【人はなぜ「不毛」な砂漠に住むのか/中国の「精神文明」、日本の「精神文化」/
「文化」は民族の生るかたち/「文明の衝突」はあり得ない/「アメリカ原理主義」
という病理/アラブの国境線が点線である理由/なぜ日本車が世界を制覇したのか/
日本文化の底層にあるインド文明/力のヨーロッパ、美のアジア/ など。
〜ヨーロッパ=石、アラブ=砂、アジア=泥。それぞれの文明の違いを著者の言葉
でわかりやすく述べている。 また、文化と文明の違いについての考察も興味深い。
文化=民族の生きる形、すなわちそれぞれの民族が固有に持っている個性的な
暮らし方であり、伝統であり、風習にほかならないという。
 一方、文明とは何か。普遍的なものであり、非常に使いやすいものだという。
それゆえにグローバルに浸透していく。普遍的なゆえに必ず滅びていく、つまり
新たな普遍的なものに取って代わられるということになる。全く同感である。
著者の教養がにじみ出ている書であり、特に泥の文明の記述は、さらに詳細に
知りたいという欲求を生じさせる。編集者がインドへ旅立ってしまったのも、
さもありなんと思う。あと一つ知りたいのはアメリカとヨーロッパの関係である。
単純に石の文明がアメリカに持ち込まれ、外へ進出する力がアメリカで働き
つづけているとすると、今のヨーロッパは過去から変化しているようにも見える。
また、本当にアメリカは石の文明が移植されたものなのか、アメリカという
土壌を得て別の文明と考えるべきではなのか。検証してみたい事柄である。】

▼ 泥は水分の混ざった土。土は腐った植物などで出来ている。人間の体質には
 土が理想的だが、地域により違う。欧米は、石、コンクリートの建物。日本は
木造づくり。石の文明は、あとあと残り続けるが、木は腐って土になるか、燃え
て消失する。すると、日本の文明は「木の文明」か。いや、だったか。
 まだ文明が出来て一万年も経っていない。森林の木から地上に降り、歩行を
始めて数百万年史か経ってない。 世界は知れば知るほど面白い。もっと味わう
べき。苦悩も喜びも、感動も感激のネタは幾らでもある。 ただ気づかないだけ。

11月08日(金)
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