ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6112,閑話小題 〜サバンナの夕陽は
おこしている。ドルとユーロとアメリカ国債のバブルで、その破裂は目の前に
迫っている。 ここに及んでソフトランディングは無理、ハードランディング
を避けられない。日本はGDPの二倍以上の1千兆円の国債を発行、この暴落
も何時起こるかもしれない事態。家族も資産も海外に早いうちに避難すべき。
その先はオーストラリアかシンガポールが最適。最終章は目前である・・≫
▼ 新聞報道で連日、欧州危機の報道が続いている。目先、問題を先送りを
 して凌いでいるが何時、火の手が上がるかの瀬戸際。ある朝、起きると・・ 
それは想像を絶した本格的世界恐慌のノロシである。
  印象に残った部分を何回かに分け書き出してみる。
 ◎ 第一部 パーティー・タイム− 負債の泉
「もしアメリカの人々が銀行に通貨の発行量の調節を許すなら、第一にインフレ
により、次にはデフレにより、銀行と企業は成長し、そこら中にはびこって
人々の財産を奪うだろう。そして子供たちは、彼らの父親が征服した大陸で
自分たちがホームレスになっていることに気づくことになるだろう」
−トマス・ジェファーソン(第三代アメリカ合衆浄大統領)
  ○アメリカの住宅バブル
 アメリカ人の多くは、ジュニア・ブッシュが大統領であった時代、ただで
酒をふるまわれて酔いしれていた。酒の正体は、低金利でいくらでも使える
クレジットである。 二〇〇一年の911による消費の減退を避けるため、
緩和的な金融政策と減税が実施され、それによって金利が下がり、借金をして
消費することが容易になったのだ。金利が下がったことでローンを組んで
不動産を購入する人が増え、その結果、住宅価格は急上昇した。
それ以前からアメリカにおける住宅価格は25年にわたり上昇していた
のだが、二〇〇〇年以後ほんの数年で価格が二倍にもなった地域もある。 
2004年から2005年にかけアメリカの平均的な住宅価格は一三%も上昇。
 しかしこの時期、この程度の上昇はスペインやポルトガルでも珍しく
なかった。つまり不動産価格の上昇は世界の多くの地域で同時に起きた現象
だったのである。 これは、アメリカの金融緩和が生み出したものだった。 
アメリカが世界の他の国に比べて重要なのは、アメリカが世界最大の消費国家
であり、過剰生産される品々を全て引き受けているからである。アメリカ人は
自分たち自身のお金だけでなく、とくに中国、日本そして途上国がためている
お金まで自分のもののように使っているのだ。 そのためにアメリカの
金融緩和は世界の景気を上向かせ、資産価格を上昇させてしまう。
この金融緩和はしかし、無理のある政策だった。

12月07日(木)
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