ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5958,洗って使える 泥名言 〜3 ーライオンは弱い奴を借りに行く
 要約してしまえば、ジャズの入門者には次の三つを覚えれば十分だろう。
それは「ビッグ・バンド」「スモール・コンポ」「ビアノ・トリオ」の三バターン。
そしてこの三形態も、基本はビッグ・バンドにあるので、まずこれを見ていこう。
ビッグ・バンドの土台を支えているのはリズム・セクション。リズム・セクション
というのは、ピアノ、べース、ドラムスそしてギターから成っている。
なぜこれらの楽器をリズム・セッションと呼ぶかと言えば、ジャズの要のリズムを
提供するからだ。だがベースとドラムスは先ほどの説明から分かるとしでも、
初めての人は、ピアノとギターがリズム楽器というところがわかりにくいかも。
 クラシックでは、ピアノは、オーケストラをバックに従えたピアノ協奏曲を例に
出すまでもなく華麗な主役であり、ロック・ファンにとって、もちろんギター・ソロ
が目玉になっている。しかしロックでもサイド・ギターが渋くリズムをカットして
いるようにジャズのビッグ・バンドも、ギターはコードを掻き鳴らしつつリズムを
提供している。そしてピアノもまったく同じことをやっているのだ。
そしてそのコード・サウンドを押さえたリズム・セクションに乗って、
ビッグ・バンドの花形楽器ホーン・セクションがバンド・サウンドを吹き鳴らす。
ホーン・セクションというのは、おのおの数名からなるトランペット、サックス類、
トロンボーンのことを指し、これにサックスを受け持つミュージシャンが適宜楽器
を持ち替えて、たとえばフルートなどを吹いたりする。またスイング時代のバンド
では、ベニー・グッドマン・バンドのようにクラリネットが加わることが多かった。】
▼ ビッグ・バンドの楽器編成を基として、ピアノ、ベース、ドラムス、ギターが
 リズム・セッションの基本。ジャズファンの、まず初め憶える第一歩である。 
そこからピッグ・アップしたのが、スモール・コンポとなる。
トランペットはジャズの花形だが、リズム・セッションにならない。
  * ジャズの花形楽器、トランペット
【 ジャズの歴史のところで、サッチモの吹いたトランペットの親戚のような
 楽器としてコルネットが、1920年代は主役だった。しかしモダン期以降は
逆転して、ほとんどがトランペットに変わっていった。トランペットはジャズを
代表する楽器といって過言でない。よく通る高音域と華やかな音色の輝きが、
ジャズのダイナミックな特質と一致しているからだろう。実際ルイ・アーム
ストロングをはじめ、一時代を築くようなミュージシャンにはトランペッター
が多い。代表例はマイルス・デーヴィス、クリフォード・ブラウン、そして
リー・モーガンだろう。】
▼ トランペットが主流なら、トランペットが聞こえたら、
 モダン・ジャズとみてよい?

07月08日(土)
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