ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5891,『しあわせ仮説』 〜心の「象と象使い」
しかないのが実態。だから恐れる。著者が死への登山道は言い得て妙である。
ーまずは、7つのルートとはー
ルート1 心が幻想だと理解する道(脳科学の道)
ルート2 すぐ死ぬこととあとで死ぬことの違いを考える道(時間的俯瞰思考の道)
ルート3 自分の小ささを客観視する道(客観的スケール思考の道)
ルート4 主観時間は幻想だと理解する道(主観的スケール思考の道)
ルート5 自己とは定義の結果だと理解する道(自他非分離の道)
ルート6 幸福学研究からのアプローチ(幸福学の道)
ルート7 リラクゼーションと東洋思想からのアプローチ(思想の道)
▼ 次回から、それぞれのルートの要点を書き出してみるが、最近読んだ、
「宇宙は本当にひとつなのか」と「宇宙は何でできているいるのか」(村山斉著)
を読んで、この宇宙の他に、10の500乗の宇宙が存在している可能性がある
と知り、単純だが、自分の人生も、死も、大した問題でないことを改めて知った。
これはルート3の、客観的スケール思考の道になる。この7つのルーツの道を繋ぐと、
≪ 人間の心は、本来幻想。人の一生は宇宙的スケールでみれば、瞬時でしか
ない、直ぐ死ぬのも後で死ぬのも同じ。また微細な存在。知情意で捉えている
時間も幻覚。自分という枠組も定義で変わるもの。恐怖が幸福の対角にあるとし、
その幸福という感覚も幻覚。ただそれだけのこと。≫ ということになる。
般若心経そのものになる。だから、死に直面すると、写経を始めるのは効果がある。
こう、まとめると、各ルートを歩くのが面倒に思ったが、よく読むと、道筋には
含蓄に満ちた景色がある。目先の死を知ってから、それまでの一生分を生きる
のだから、学び足りないのは当然。
05月02日(火)
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