ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5687,平面思考と球面思考
正直に現状を報告し、直ぐに医者にいって治療すべき。医者の言うとおりに
すれば、それ以上悪くなることはないし回復は最短になる。とにかく拗らせない
で治療すること。拗らせると廃人になり鉄格子の奥に隔離されることもある≫と。
 15年間に大きな躁鬱の波は3〜4年に一度は来ていたが、その都度、
初めに飛び込んでくるのは私のところ。欝にしろ、躁にしろ、本人や奥さんから
状態を聞くと、それはすざましい。聞いているだけで背筋が寒くなる話しが
山ほどある。しかし瀬戸際の経験を重ねるうちに、自分で医者に行き、一時
入院をするようになっていた。会社は管理職からヒラになったが、最後まで
病気と付き合いながら職に留まっていた。「精神病」と「精神症」の境は、
他人に危害を加えるかどうか。その辺はギリギリでセーブをしていた。
彼の場合、多くの友人がいて、それを見守って許してくれる人間性があった。
営業先には病気を逆にネタにしてしまう逞しさもあった。その人も7年前に
癌で亡くなってしまったが、純粋で、面白い人であった。欝による失態も、
決して恥ずかしいことでも何でもない。 だからこそ書いている。 
そういう経験があるので、この映画に感情移入をし、涙をしながら見入って
しまった。 歳をとると年齢に比例して欝が重くなっていく。 
足腰の関節が痛くなり、何らかの成人病が出てくる。 欝になるな!という方が
無理な話。その中で、欝というトラの背中を如何に乗りこなすかと、割り切り
きった方が良策。 それから逆算すると、若い時から何らかの宗教に入っていた
方が良いことになる。私は子供の頃から仏壇前のお経だった。  
次回は、映画の感想文・・

10月10日(月)
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