ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5686,閑話小題 〜父の金銭教育
の影響を受けてしまったが、では日本全体は大丈夫か? というと、そうではない。 
これから始る欧米の混乱が日本の政治経済に更に大打撃を与える。地震・原発事故
の影響は、大きく現実として我々に覆いかぶさる。アメリカ経済会議前委員長の
サマーズは、事故後の講演で「残念だが、日本は貧しい国になる」と断言。私も、
その先端で直撃をうけたので、その指摘は痛いほど感じている。
国家収入の三倍近い予算を立てざるを得ない日本。それに対し、増税は反対という
国民の愚鈍さ。ギリシャのダラシナサより、日本人の方が劣っているとしか私には
思えない。この惨状を自覚できない恐ろしさ。先日見たNHKスペシャルの東北
大震災の録画を再びみた。大震災に直面しても、正常性バイアス、同調バイアス、
他愛行動で、逃げ遅れる人の状況を。「10年前の9・11、三年前の9・15
以来、私も、この三つの判断と行動しかしてなかったのでは?」という反省もあり、
再び見て、その事実を確認した。ただし、装置産業のため、手の打ちようが
無かったことも事実。そこで3.11の大震災で、直ぐに決断した!というより、
最後の迷いが無くなった。 この判断を、大部分の人たちが冷ややかな視線で
見ているのを、逆照射すると、逃げ送れた死者たちの顔が浮かんで見えてくる。
 この大震災の中で、「危ない、逃げろ!」と喚いても、殆どの人が「変な人が
訳も分からないことを言っている」としか、受止められないで亡くなった人たち。 
それとほぼ同じことが、近未来のリーマンショックの大津波の襲来に対する認識。 
大震災でタバコをふかし車に寄りかかって、海を見ていた鈍い人たち(もちろん、
その人の立ち居地によるが)。 轟音が聞こても分からないのである。 
一年もしないうちに、それが身に染みて分かるはず。立ち居地が違い影響の
少ない人もいるが、国家そのものが破綻の瀬戸際、そうも言っていられない! 
この9月から、リーマンと東北大震災の大波の姿が見え始めてきた。 
見ても見えず、今さら遅い! が、現実か・・ これは自分への警告でもある。 
まだ逃げ方が甘いのか

 ・・・・・・・
3484, エッセイ脳 ー1
2010年10月09日(土)
 「エッセイ脳―800字から始まる文章読本」 ー岸本 葉子 (著)
 ー内容ー(アマゾン)
言葉の選び方、書き出しの心得、起承転結の「転」を利かし書き手の
「ええーっ」を読み手の「へえーっ」に換える極意とは?しなやかに感じて、
したたかに描く、奥義を伝授。人気エッセイストが初めて明かす文章術。
  第1章 テーマは連想の始動装置―「私」と「公共」の往復運動
  (何を、どのように書くか―エッセイの基本要件;学習で高められる
   もの―他者が読みたくなる要件 ほか);
  第2章 頭にはたらきかける文、感覚にはたらきかける文―無意識を意識する
  (文章のはたらきに着眼―三種類の役割;枠組の文でアウトラインを―
  「描写」を「枠組」で引き締める ほか);
  第3章 リスク回避と情報開示―「自分は他者でない」宿命を超えて
  (読みにくさは個性か―読みやすさの必要性;自分≠他者の宿命を超えて
   ―読み手はヤマ場が見えていない ほか);
  第4章 文を制御するマインド―「筆に随う」はエッセイにあらず
  (言葉を選ぶ三つの側面―検討すべきこと/正確さ/主述、並列、呼応;
   先立つもの―
(字数制限のためカット2012年10月9日)

10月09日(日)
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