ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5618,閑話小題 〜長岡祭の花火
 古典派は、このような変容過程が、実際の個人に起こることを期待するのが、
 立場になる。】
▼ ひとつ夢でも、ユングの各派で解釈が色いろ違ってくる。古典派は統合と
 発達を大事にする。結婚=自己実現するために、他者を叩きつけてしまう、
という部分が象徴的。叩きつけられた他者は、そこで王子=理想的相手に変身
するというのも意味深長。これでは、結婚してからの蛙はたまったものでない。
しかし、そういうものと心の奥で、割り切るしかないのか? いずれにしても、
親からの自立は、人類の永遠のテーマとなる。成人式も、結婚式も、ひとつの
通過儀礼である。そこで、二世代、三世代家族は多くの課題を持ってしまう
のは当然の結果である。一生、小さな岩場の中に閉じ込められた山椒魚になる。
気がつかないのは自分だけ。
  ・・・・・・
3416, 「憎国心のすすめ」 ー2
2010年08月02日(月)
■ 知性の定義
 知性を電子辞書で調べると、
「知性とは、『知覚を認識に作り上げる精神機能。感覚によって得られた
素材を、整理・統一し、認識に至る精神機能』とある。ここで日本人には知性が
足りないと繰り返しているが、その「知性とは何か」と言われるといま一つ曖昧。
そこで著者は知性について一章をさいて書いている。
 ー知性について書いている印象に残った部分を書き出してみるー
* 私は「知性とは何をしたらよいかわからないときに用いるものだ」という
ジャン・ピアジェの明快な表現が好き。つまり「正しい答え」がないときや、
通常の対処で十分とは思えないときに必要となる。 柔軟に対処したり手探り
したりする能力で、いわば知的な即興の能力である。モーッァルトやバッハの
コンチェルトのように高度に磨き上げられた作品ではなく、ジャズの即興演奏を
思い浮かべるとわかりやすい。知性とは、即興で作られ、思考と行動によって
磨かれる「過程」のことである。』(『知性はいつ生まれたか』カルヴイン著)
*『 新しい情況に当面したとき、盲目的にもがくというような、本能的方法
 (例えば運動暴発)によらずに適応する仕方または課題を解決する方法をいう。
過去の経験を利用することが多いので、この能力(記憶)をも〈知性〉のうちに
入れるのが普通であって、これを〈再生的知性〉という。また、人の知性のうち
には抽象的思考力があるが、これだけを〈知性〉と呼ぽうとするものもある。 
なお、《英知》というコトバは精神の知的側面、とくに高級な思考作用をいう。
〈概念をつかう能力〉のような高級なものをさすことが多い。』
*『ー 困難な状況に直面して生来的なまたは習慣的な少数の反応しか
持ち合わせていない動物は、その反応が成功するか、環境の偶然の変化によって
条件が好転するまで、その力と衝動の持続する限り、その持ち合わせの反応を
無駄に繰返すに止まる。 (字数の関係でカット、2012年8月2日)

08月02日(火)
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