ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5413,だれもわかってくれない ー②
正直である。最近、二つの経済震災と、原発事故をともなった東北大震災の三つは
関連しているのでは?と考えた。 ところが先日、図書館で借りてきた水野和男著
の『君はグローバリゼーションの真実を見たか』の中に、私が知りたいことが、そ
のままあった。 ーここで書かれていることを大雑把にまとめるとー
≪ 500年前に、ヴァスコ・ダ・ガマとコロンブスによって海洋に進出し、
 近代化を始まった。これは、要するに、「欧州における北アメリカの開発に伴う
超長期のブーム」の出発と捉えることができる。それは「陸の時代」から
「海の時代」の転換を示唆していた。海の時代には、アメリカ、アジア、インド
大陸などに侵略をしていた。それを欧米では近代化といっていた。
そして2008年のリーマン・ショックと、去年の3・11の原発事故で、
その近代化の終焉を迎えた。 9・11はそのアメリカに対する、弱者からの
反撃でもあった。本来1970年半ばで終わっていたアメリカの時代も、金との
兌換の中止を宣言したニクソンショックで終了したはずだった。その1974年に
自動車や家電製品に使われる粗鋼消費量がピークを向えていた。 これが
「地理的・物理的空間」の膨張の止まりであった。近代社会とは、膨張し成長
し続けることを前提とした。≫  ーまず、そのへんの部分を抜粋してみるー
【 9・11(米国同時多発テロ)、9・15(リーマン・ショック)、3.11
(福島原発事故)を「真の危機」と認識し、その原因を考えないと、これらを
上回る大きな危機が襲ってくる。 
  * 9・11ではテロリストによってジット旅客機がミサイルに、
  * 9・15ではサブプライムローンが略奪的貸付として、
    CDSが「金融版大量破壊兵器」として、
  * 3・11では原発が「放射能兵器」へ姿を変えて、弱者に牙をむいた。
    −字数制限のため中間カット 2016年01月16日 】
▼ この3つの震災は、大きな時代の変わり目であり、アメリカの衰退の象徴。
 この3つが「近代の敗北」の道標として歴史に残る。我われは、その場面に現在
 進行で直面しているのである。この節目(カオス)が今後数十年、続くことになる。

01月09日(土)
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