ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5414,閑話小題 = 寒い朝〜つれづれなるままに
   * 寒い朝〜つれづれなるままに 
☆ 北朝鮮が、再び核実験をおこなったが、水爆ではなさそうだ。
 今のところ不明だが、年明け早々、イラン、アラブの国交断絶や、
世界的の株式の暴落などを含めて世界は更に混沌としてきた。
米国大統領の最後の年もあって世界の混乱に拍車がかかる年になる。
☆ ロシア、中国、欧州、米国の、どこから発火しても、その火の手
 は一瞬に世界を駈け回る。原油も暴落、30ドルを割りそうな気配。
ロシア、中東など資源で潤ってきた国々も、これで資金が不足すると、
それが戦争やテロの火種になって難民を輩出する。
☆ 積雪、多ければ多いで大変だが、無ければ無いで、水の循環に
 狂いが出る。オゾン層の破壊による地球温暖化は深刻だ。
☆ 年賀葉書が例年どおり、毎年、差出した人から、そのまま届いた。
 現役時代は個人宛てが70通位だったが、今では50数通に減った。
☆ 小学校時代の恩師から、『自分史』が送られてきた。
 30年前に頂いた個人史は18pの小冊子だが、これは、一冊の本。
先生の信条は、「話すより、手紙を書く」で、筆や、ペンでスラスラと
書かれた手紙は、それだけで、一つの作品のようである。 私は、
この随想日記を墓場と見立てて、個人史的なことも書いている。
分類が項目が、目次にして、駄文を切取って、構成すれば、本になる。
 まず母親の残した『自分史』を送ろうかどうか? 思案中!
☆ 今日から大相撲が始まる。一時、熱が冷めていたが、不祥事後は、
 ガチンコ勝負の徹底で人気を回復させている。
人気回復に、若い女性の取り込みを戦略にしたこともあるが、観客席に、
その姿が少なく、中年女性が目に付く。

・・・・・・
5049,生と死をめぐる断想  ー3
2015年01月10日(土)
   * 死に対する恐怖 ー岸本英夫氏の場合
 宗教学者の故・岸本英夫氏が、東大教授であったアメリカ滞在中の1954年に
悪性の皮膚癌のが発見され、余命数ヶ月と宣言され、10年にわたる闘病生活で、
常に死を見つめてきた。〜『死を見つめる心―ガンとたたかった十年間』から
≪「人間にとって何より恐ろしいのは、死によって今持っている『この自分』
の意識がなくなってしまうこと。 死の問題を突き詰めていくと、それが
『この今意識している自分』が消滅することを意味すると気がついた時、
人間は愕然とする。 これは恐ろしい。何よりも恐ろしいことである。
身の毛がよだつほどおそろしい。死後の生命存続ということが、煎じつめると、
その一点にかかっている。何とかして、「この自分は」いつまでもその個体意識
をもちつづけうるということが確かめられればと願う。 これが近代的来世観。
 しかし、どうであろう。死によって肉体が崩壊すると、感覚器官や神経系統も
消滅する。脳細胞もまったく自然要素に分解してしまう。生理的構造が何もなく
なった後で、「この自分」という意識だけが存在することが可能だと考えようと
するのは、相当に無理がある。これは近代においても、人によって、その見解の
異なるところがあるように思われる。私自身、はっきりいえば、そうしたことは
信じることはできない。そのような考え方はどうも、私の心の中にある合理性が
納得しない。私の心の中の知性は、そう考える。≫
▼ 世界中の宗教を研究する岸本英夫。「世界の生命が何らかの形で死後も続く
と主張するところが共通する」が、そう信じて死んでいくことに否定しないが、
彼自身は、それを受けいれることが出来なかった。 死によって、肉体が崩壊
すれば、脳細胞も消滅する。生理的構造が無くなれば、「この自分」の意識
だけが残るというのは相当無理があるのではと。死後の世界を否定するのは
苦痛を伴う。その結果、自分がどこに行くかを問わない、というもの。
死後の生はないと決め、人間が与えられている今、この命だけと思い定めて、
「この自分」が確かに存在している生の期間に集中する。身の毛がよだつ
死の恐怖も、充実感に溢れる生き方をしていれば克服できると、彼は言う。

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01月10日(日)
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