ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5390,自分史の書き方 ー③
書き、曝すことの恐ろしさと、面白さか。ネット・セルフも色いろ考えさせられる。
そこで、閑話小題を遡って調べたら、月に1〜2度しか書いてない。
内容も短くまとめてあり、解りやすく、言われるとおり。これからは週一ぐらい
は「閑話小題」を書くことにする。 ところで、「ツイッター」も時々
書いているんだけど! 少し軽すぎる?
・・・・・・・
3178, アメリカは現在、どうなっているのか ー2
2009年12月17日(木)
* アメリカの産業の現状は?
ー以下は、中央公論の中岡望のレポート
[アメリカ、失われたバラ色の未来」の抜粋ー
アメリカでは金融業界を「ウォール・ストリー」というのに対して、製造業
などの産業のことを「メイン・ストリート」という。ウォール・ストリートは
急速に回復しているが、メイン・ストリーや地方経済の低迷の色はさらに濃く
なっている。アメリカ経済の衰退はもはや避けがたい状況となっている。
デトロイトでは、自動車産業の衰退で都市そのものも機能しなくなっている。
工場労働者だけでなく、高学歴のホワイトカラーの雇用調整もかつてない
スピードで行われている。自動車会社のビッグ・スりーは工場労働者だけで
なく、2006年末から今年の六月までに3万人のホワイトカラーを解雇。
かっては最強の労組と言われたUAW(全米自動車労組)も、雇用維待するため
の戦闘力を失ってしまっている。その結果、ミシガン州の6月の失業率は
15・6%と.全国平均の失業率を大きく上回っている。デトロイトの失業率は
17・7%とさらに高い水準になっている。同州の労働者の20%がフルタイム
の仕事を探しながらも、パートタイムでしか働けない半失業の状況に置かれる。
デトロイトの住宅市場に回役の兆しはなく、七月時点で住宅価格はピークを
付けた2006年初と比べて45%下落し地域杜会の荒廃が続いている。同州では、
高賃金が期待できる防衛関係や代替エネルギー関係や医療関係の企業の誘致を
進めているが、目立った成果は見られない。職を失った人は悲惨である。
あるクライスラーのエンジニアは年収11万ドルを稼いでいたが、早期退職
をした現在はパートタイムで働いており、週給はわずか500ドルである。
クライスラーの製造開発の責任者であった男性は、年収10万ドル以上あったが、
早期退職をして得た現在の仕事の年収は3万1千ドルである。職を失う影響は
収人の滅少に留まらない。アメリカの健康保険制度は企業が提供しており、
仕事を失うことは健康保険も失うことになる。
▼ アメリカ社会の深刻な問題は貧困と格差である。最も豊かな国であり
ながら、貧富の格差は深刻。その貧者に金融危機が直撃をし、その格差を
ますます大きくしたのである。貧困率は一年で12・5から13・2パーセントへ
拡大した。「1人暮らしで100万円、4人暮らしで200万円」以下で生活する人
は4000万人と一年で、250万人も増えたという。医療も教育現場もガタガタで
日本とは事情が全く違う。あと1〜2年後の地方が、これに近い状態だろう。
これらをみると、アメリカ一極の時代の終焉を示している。それだけ、
この金融恐慌の影響は大きい。
12月17日(木)
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