ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5386,閑話小題 〜クソバイス
デスクトップでダウンロードした書籍などを読んでみて実感したことは、
数年で、間違いなく日本の出版業界と書店は壊滅的打撃を受けるということ。
50冊のデジタル化は早まったか?の迷いは無くなった。
私にとって、これは読書のスタイルという面で大きな出来事になる。
年内に、あと50冊を電子化するかどうか思案中である。それにしても、
パソコンとiPadとiBookで書籍を読もうとは思ってもいなかった。
・・・・・・・
3549, 生きてるだけでなぜ悪い ? ー1
2010年12月13日(月)
「生きてるだけでなぜ悪い?」―哲学者と精神科医がすすめる幸せの処方箋ー
中島 義道 , 香山 リカ (著)
中島義道が、女心理学者に最後まで、遠慮をしているようで、歯切れは
悪いが、それでも面白い。二人とも大学を出て社会的にも金銭的にも恵まれて
いる余裕からこそ、好きなように出来るが、それがないと?島国の世間的
体質にドップリ漬かり、そこから一歩も出ることができない日本人に冷笑を
しているのである。地方に住んでいると全く開直りの出来ない人達に呆れる
やら、腹がたつやら。 ーまずは内容紹介よりー
若い読者を対象に「生き難い」男女に語りかけてみました。
しかし両著者とも、他に類を見ないような「突き放した態度」や、
「見もふたもない態度」で一貫。甘えを蹴飛ばし自己幻想を突き破り、
しっかり自分を見よ!と、「喝」を入れる。といって、「まじめに生きれば
いつか報われる」なんぞクソ食らえ。人生何事もやってみなければ分からない。
「成功したければ動け! 失敗しても学ぶ事はある」といったメッセージ
〜まずは< 第1章 結婚なんかしなくていい! >から〜
家族至上主義を告発し、家族がないっていいね、といっても排斥されない
健全な世の中がくればよい。 ー中島義道の結論ー現代日本は多様化している
と言われながら、「勝ち組」と「負け組」という言葉が横行しているように、
はっきりした価値基準があります。結婚や家庭もその一つ。結婚したくても
できない人は「負け組」に分類され、結婚できるのにしたくない人は「変人」
に分類。そして「家庭」とか「家族」という言葉こそ、錦の御旗になっている。
「あなたにとって一番大切なものは何?」と聞かれて「家族」
と答える人は、まともな人。「金」や「会社」、まして「自分」と答える人は、
「かわいそうな人」なのです。しかも、結婚して家庭をつくることは、現代日本
では「つつましい幸福」とみなされているからこそ、「善良な市民」という名の、
何の才能もないけれど身の丈に合った幸福を求めている国民大衆に大受けする。
こういう風潮を「家族至上主義」と呼んで私はずっと告発してきましたが、
今や「家族ファシズム」と呼んだほうがいいかもしれない。
「家族っていいね」とごく自然に語る人と並んで、「家族がないっていいね」
とごく自然に語る人が排斥されない「健全な」世の中が早く来ないかなあ、
と思います。 ー香山リカの結論ー 結婚で得られる自信や安心は、
本当の意味で自分を支えてくれない。
〜〜
時代の流れだろうが、結婚すること自体が難しい時代になってきた。
「結婚をして家庭を一度は作らないと、それを肯定も否定も出来ない。」
「家族で群れてなぜ悪い?」という問いを立てると、そのプラス・マイナスが見えてくる。
「群れている分には良いが、独りになれないだろう」とか、逆に「‘人’と
‘人間’の初めの境い目が家族だろう」とか。
12月13日(日)
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