ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5309,閑話小題 〜人生について
幼稚園に入り、初めての友達ができた。そして家庭内のゴタゴタが色いろあった。
忠実に当時のことを書き出せば、面白い小説が数冊は書ける。何時の世も、
人間の赤裸々な人生が展開されている。 まだ憶えているが、店に尾長猿を
肩に乗せた男が店に入ってきた。そして、この猿を買ってくれないかという。
傍にいて、初めて見る猿に驚き見入っているうちに、その猿が愛おしくなり、
買って欲しいと父に頼むと、アッサリと買ってくれた。そして、店頭のペット
として、直ぐに人だかりになった。 昼は店のペット、夜は三階の家庭の
ペットとして皆に可愛がられる存在になっていた。その頃、家には白黒のコロ
という愛嬌があるが、少し抜けている犬がいた。今までは、その犬が人気者。
しかし猿に人気が移ると、犬が猿に嫉妬をし大喧嘩をするのが子供心に面白い。
そうこうしていると、今度は猿の攻撃相手が家庭内では兄と私になる。
足や尻を思い切って噛むのである。そして歯形がつく程度から、出血をする
までになった時、父は直ぐにハク製屋に売ってしまった。 残酷なもの。
そのうち次は自分がペット屋で同じ種類の猿を見つけきて、父に買って
欲しいというと、また、アッサリと買ってくれた。二代目のタロウである。
これも、直ぐに慣れたが、一年もしないうちに狂暴になってしまった。
メス猿を買いましてツガイとして店のマスコットにした。しかし、ある時期
が来ると、今度は店の前で平気でペアリングを始める始末。
これも二年もしないうちに剥製屋いき。過ぎてしまえば、全て夢幻か〜
哲学に過去は存在するかどうかの考察がある。
09月27日(日)
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