ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5307,全球凍結(スノーボールアース) 〜③
 兄 『どっちがパパを愛してるのかって言い争ってたんだ』
 父 『お前たち……』 うっすらと涙をうかべ子供たちの頭をやさしく
   なでて 部屋をあとにした父親。 すると、また言い争いが始まる
 兄 『お前のほうだよ!』 妹『お兄ちゃんよ!』 
         解)これも!親父が聞いていた方が面白いと思うが!
* 愛のVIP戦士
 故郷を遠く離れて大学生活を謳歌していた弟から久しぶりに電話があった。
「あ、姉さん。ぼくだよ。それよりキティは元気かい?」 
 家に残してきた愛猫の様子が知りたかったらしい。
「あ、あんたの猫ね。こないだ死んじゃった。近所の酔払いの車に轢かれてね」
 受話器の向こうで弟は絶句し、やがて「思いやりがない」と非難した。 
「そういう時は…姉さんだってぼくがキティを可愛がっていたの、知って
 たんだから。嘘でもいいからこう言うんだよ。
『キティは昨日、木に登ったのよ』って」「なによそれ。人の話、聞いてる?
 あんたの猫は酔っ払いの…」 「黙っててよ。そしたらぼくが、
『え、それでどうしたの』とたずねるだろ。そしたら『みんなで助けようと
 したけど、自分でどんどん上の方に登ったのよ』って言うんだよ」「…」
「そう聞いたら僕にだって心の準備ができるだろ。で『それからどうなったの』
 と聞かれたら『かわいそうだったけど、木から落ちてしまったんだよ』って
 言うんだ。そしたら僕だってひどいショックを受けなくて済むじゃないか」
「…わかったわよ。これからは気をつけるわよ…」
「…いいよ、もう。…それより、母さんは元気?」
 「母さん? ああ、母さんは昨日、木に登ったのよ」
       解)私なら、最後の捻りは「猫と木に登っていたよ」にする

09月25日(金)
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