ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5241,窃盗専門の「泥棒刑事」 −⑦
「考える」という総合的な頭脳的現象が存在していなかった、という著者の
見方が一貫している。世界は常に修羅場であり、「決闘の場」なのである。
相手が選ぶ武器は、こちらの武器でなければならない。剣には剣、銃には銃。
何より必要なのは悪だくみには悪だくみ、最低でも同等同質の武器を持たないで
生存が不可能というが・・。グローバル化、ネット社会に入ってしまった現在、
これまでの島国の国民性の改造が必要になる。ーまず、印象に残った箇所から
 * 恐怖不感症もしくは不安鈍感症 −P63
日本人は、世界一信じやすい民族なのだ。「疑っちゃ相手に悪い」という心情
が働く。何でもかんでも「信ずるものよ、幸いなり」で貫く。疑うことは不道徳、
といった観念まである。恐るぺきノータリン、ノータリンここに極まれりである。
疑うという心情作用は一種の恐怖であり、不安によって触発される。
簡単に言えば、人は恐怖と不安という触媒によって進歩する。ところが日本人は
恐怖不感症である。不安鈍感症である。あるいは逆に、あまりにも臆病で卑怯
だから恐怖や不安を先回りして回避する。目をつむり、恐怖の実体を無視する。
そしてその場限りの「逃げ」だけで片付ける。だかち戦争をはじめとする
すぺての防災対策は後手後手になる。治にあって乱を忘るるなかれ、などという
段階ではない。乱の真っ最中でも、その乱を感じ取れずボケている。
呆けているほうが楽なのだ。そしていままでそれで何とかやってこられた。
幸いなことにこの列島は資源がほとんどない、だから助かった。
〜〜
 この国家的危機の中でも、国民の危機感が感じられない。そして頭を
(首相を)取り替えることで、目先の不安解消にしている。もう絶望の事態
だろう、これでは。65年かけたアメリカによる日本国民への植民地化計画の
完成が、現在の日本人である。自分を見ればかることだが、家内や親戚など
身近な人を見ても、その完成体?に近いのでは、と新鮮に驚いている。

07月21日(火)
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