ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5022,読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー1
マンデルブロ以前には、自然の世界において「雲は丸くないし、山は円錐ではないし、
海岸線は滑らかではない」ことを数学的に説明することは不可能でした。それを明らかに
したのが、1982年に刊行された『フラクタル幾何学』(翻訳は1985年)です。
その功績は「私たちが自然を見る目を変えてくれた」と称えられ、1993年には物理学の世界で
権威あるウォルフ賞を受賞している。また2003年には日本国際賞を受賞しています。
本書は、その考え方を金融市場に応用したものです。マンデルブロにとっては、1960年代から
続けてきた研究ですが、一般書の形で発表されるのは本書が初めてです。
マンデルブロの研究は、所得の分布と綿花価格の変位の分布、乱流状態にある流体エネルギー
散逸量の変動と金融市場におけるボラティリティの変動の類似性など、グラフを見比べて
「似ている」と感じた直感に基づいて研究が発展したそうです。
本書では、「自然現象のフラクタルと経済現象のフラクタル」は同一のものであり、
このフラクタル幾何学を金融市場に適用することによって「ランダムウォーク理論からは
予想できないバブルの発生と崩壊」が理解できるようになるというマンデルブロの考え方が
示されています。金融工学の基礎となっているのは、コインを投げて、表が出たら相場が上がり、
裏が出たら下がるという最も単純な「マイルド型」のランダムさの変動をモデル化した概念です。
実際の市場は理不尽な動きをする「ワイルド型」のランダムさに基づいて動いている。
市場の動きを説明しモデル化できるのは「洪水」や「大気の乱流」などを説明できる
「マルチフラクタル・モデル」であるとマンデルブロは主張します。2008年1月のダボス会議で
ライス国務長官は、サブプライムに揺れる世界経済について「われわれは今、タービュランス
(乱気流)のなかにいる」と発言し、話題になりました。
ーー
それにしては、内容が難しい。そこで、一番の要点の12章の「禁断の金融10ヶ条」から、
「サブプラム・ローン入りの債権」で大損をした無数の人を対象に、これを当てはめると、
この意味が解るから面白い。 私も証券会社の人を近づけていたら、毒入り債権を買っていた
可能性があるからだ。「だろう」と、結果としての「〜になった」は、違うのである。
*禁断の金融10ヶ条
*市場価格とは乱高下するものである。
*市場とは、きわめてリスクの高いものである
ー既存の金融理論ではけっして起こるはずのないリスクが現実に起こる
*市場のタイミングはきわめて重要である。 巨額の利益と損失は短期間に集中して起こる
*価格はしばし不連続にジャンプする。そして、それがリスクを高くする。
*市場での時間は、人によって進み方が違う
*いつでもどこでも市場は同じように振る舞う
*市場は本来不確実であり、バブルは避けることがでぎない
*市場は人をだます
*脳の予想は無理と思え。しかし、ボラティリティなら予測可能だ (*価格変動率)
*市場における価値は限定された価値である
−−−
何か大損をしたと想定して、これを読むと、一言一言が実感として解る。
間違っても、証券会社の言いなりになってはならないということである。
・・・・・・・・・
2007年12月14日(金)
2445, ルサンチマン (Оゝ∀・О)。+゜+。ォハョォ☆
(字数制限のためカット 2014年12月14日)
12月14日(日)
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